- ペルセウス座流星群ってな~に?
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- ペルセウス座流星群(ペルセウスざりゅうせいぐん、学名 Perseids)はペルセウス座γ(ガンマ)星付近を放射点として出現する流星群である。
- 毎年8月12~13日ごろを中心に活動。活動は前後の数日間続くので、その間は流星の出現が期待できる。
- 流星の出現数が多いことも有名。1月の『しぶんぎ座流星群』12月の『ふたご座流星群』と並んで『三大流星群』と呼ばれているそう。
など、このほかにもペルセウス座流星群の特徴(とくちょう)について、本やインターネットを使って調べてみよう!
また、このペルセウス座流星群は、望遠鏡や双眼鏡のような特別な機材を利用しなくても、肉眼(にくがん)でも楽しむことができるので、自由研究の題材にも最適!
観測までの準備(じゅんび)
いつ・何時くらいに見ればいいの?
- 8月12日(金)夜10時ごろが、一番のねらい目!
毎年、お盆になるとペルセウス座流星群の活動が活発になります。ペルセウス座流星群は毎年安定した活動を見せてくれるので、今年も多くの流星が観測できるでしょう。 - 取り組む時間は1時間くらい。すぐにあきらめず、がんばって観測してみよう!
流星の観測は、しんぼう強く夜空をながめなければなりません。(親子ではげましあいながらやってみてね!)
ちょっと家から出て2~3分さがして『なんだ…、見えないや』とあきらめてはいけません(^^;) 少なくとも1時間ぐらいは夜空を見て『流星を1つは見つけてやるんだ~!』とがんばって見つけてみてください。 - 夜が明ける時間にも注意しておこう!
夏は夜明けが早い時期です。空が白んで星が見えなくなると流星観測もできなくなります。
空が白み始める前の流星観測可能な時間は、およそ日の出の1時間前までが目安です。
どんな場所で見ればいいの?
全国各地で観測できます!海や山、公園など、なるべく明かりが少ない場所を選びましょう。
人工の明かりが少なく、空気もすんだ場所であれば、それだけ多くの流星を見ることができます。
海や山などのように、空がひらけ、街灯や障害物が少なく、星の明かりがよく見える場所に出かけるのがベストです。
ですが、それができない場合は、自宅近くの公園などでも観測できると思います。
※時間帯が遅いため1人で観測しようとせず、必ず保護者の方と一緒に出かけましょう。
どの方向を見たらいいの?
月を視界(しかい)に入れないように、東側から北東側を観よう!
ペルセウス座は東京付近では北北東の空に昇り、その後は北東の空に見えます。
そこで、放射状に流星が飛ぶさまを見たいのなら、北東の開けている場所がよいでしょう。流星自体は北東に限らず全天にくまなく飛ぶので、必ずしも北東にこだわる必要はありません。むしろ、なるべく空の開けた場所を探して行った方が、より多くの流星を観測できます。
観測するうえでの注意点
- 遅い時刻に屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。
特にお子さんは、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。また、大声で騒(さわ)いで、まわりの皆さんの迷惑にならないよう気をつけてください。 - 明るい屋内から屋外に出てすぐには、目が暗さになれていません。
何分か屋外にいて暗さに目をならしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つようにしてみてください。 - 暑い季節ですが、寒さには十分注意してください。
普段の生活では、夜の屋外で何十分もじっとしていることはなかなかないかもしれません。昼間に外出するときよりも厚着をする、防寒着や寝袋を使うなど、寒さ対策を十分にして観察にのぞんでください。せっかく楽しいはずの流星の観測も、体調を崩(くず)してしまってはいけませんからね(^^)
実際に、観測してみよう!
- 懐中電灯
まぶしくないように赤いセロハンをはるとなおよい。 - 方位磁石(ほういじしゃく)
- 気づいたことや星の数を書こう。
※あすなろオリジナル観測シートも使ってね! - 筆記用具
- 防寒着
深夜の観測は夜風と露(つゆ)でかなり冷えます。長そでの服を持っておくとよいでしょう。
- 地面に敷くシート
寝ころんでの観測に便利です。 - 虫除けスプレー
山や公園などは虫がたくさんいるので、刺されないように準備しておきましょう。 - 夜食
暗くても手軽に食べられるものを持っていくと、お腹がすいた時に便利です。 - ごみ袋
ごみは必ず持ち帰りましょう。
前もって準備した項目(こうもく)を確認(かくにん)して、観測地点に出かけましょう!
前もって準備した項目(こうもく)を確認(かくにん)して、観測地点に出かけましょう!
※ 保護者の方(大人)の言うことにしたがって、目的地まで気をつけて行ってください。
目的地に着いたら、ある程度(ていど)方角を決めてみよう!
方位磁石で、まずは北北東~北東の方角を調べて、さっそく星を観測してみよう!
ペルセウス流星群は、北東に限らず全天にくまなく飛ぶので、必ずしも北東にこだわる必要はありません。
※ もし、方角がわからなかったら保護者の方(大人)にも聞いてみましょう。
さっそく、流星を観測!
やり方は、10分間くらい観測して、いくつ流星が見えたかを数えます。
そして、5分休んで、また10分間観測して⇒5分休けいをくりかえします。
すごく明るい流星が見えたり、流れた方向、不思議(ふしぎ)だなと思うものが見えたら、気づいたことを全部シートに書いておこう!あとでまとめる時に役立ちます。
※観測記録シートのマス目に、見えた流星の数をチェックしておくと、カンタンに数が数えられるよ。
今回の観測からわかったことをまとめてみよう!
忘れないうちに、記録シートからデータを読み解く
観測できた星の数をグラフにしてみよう!
- 何時にどのくらい流れたか?
- 流星のピーク時間は?
- 家族、お友達と同じくらいの数が観測できたか?
また、家族やお友達の記録シートと自分のシートをくらべてみよう!
グラフの形がほぼ同じだったら、その時間が本当に流星のピーク時間っていうことが言えますよね。
観測をしていて、気づいたことは何だろう?
- 流星が流れる方角は、どの方角が多かったか?
- 流星はどんな形をしていたか?
- まわりの星と比べて、明るさはどうだったか?
- 今回の観測で一番むずかしく感じたことはどこだったか?
- ペルセウス座流星群の観測を終わってみて、どう思ったか?
今回の観測をして、自分が思ったこと、感じたこと、発見したことなどを思いっきり書いてみよう!それが、この自由研究の最大のポイントになります。自分だけのオリジナル自由研究に仕上げよう(^^)
【発展研究】 こんなこともやってみよう!
- 流星が流れた方向を星座早見盤を使って、書き込んでみる
- 観測の様子や流星をスケッチしてみる
- 観測をしていて気になった星座について調べてみる
- 流れ星の正体は?について、本やインターネットを使って調べてみる
- 全国各地で観測された動画や写真と自分が観測したものを比べてみる
このように、1回の観測でも、そこからわいてきた疑問や興味 などをどんどん発展させてみると、もっとおもしろくて勉強になる自由研究になりますよ☆ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!
自由研究を通して、夏の思い出を
ペルセウス座流星群の観測をご紹介しましたが、自由研究としてできそうでしょうか?
このページを見て『ぼくもやってみよう!』と思ってくれるお子さんがたくさん出てきてくれると、うれしいです!!
ふだんの生活ではなかなかできない体験なので、この夏休みを利用して、ぜひご家族と一緒に楽しみながら観測をしてみるのもイイと思います。あと、、最後になりましたが、流れ星が見えたら、お願い事も忘れずに☆
※観測をする時は、必ず保護者の方(大人)と一緒に、安全には十分注意してください。