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【高校受験】親がすべき3つのサポートとは

この記事の著者

曽根 大樹 / 事務責任者

高校受験本番が近づくにつれ、お子さんが不安になるのは当然のことです。その不安やプレッシャーを親が完全に理解することはできませんが、お子さんが安心して学習に専念できるような環境を提供したいと願うのは、親心ですよね。しかし、こどもが反抗期に入ったり、受験のプレッシャーを感じていると、その「支えたい」という気持ちが空回りしてしまうことも…

では、どうやって子どもをサポートすれば良いのでしょうか?

プレッシャーを感じることなく、子どものモチベーションを効果的に上げ、受験本番が最高のモチベーションとなるようなサポートができるよう、3つサポート方法のポイントについて紹介します。

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3つのサポート

受験勉強の成功は、ただ勉強をするだけではなく、その背景にある環境や心のケアが大きく影響します。学習環境の整備、食事・体調の管理、そして心のケア3つは、大切なサポートの柱となります。

こどもの緊張や不安を親がサポートすることで、前向きな気持ちを引き出すことができます。これら3つのサポートについて詳しく紹介します。

学習環境の整備

学習環境の整備

お子さんは学校の授業、部活動、習い事などで忙しい中、限られた時間での勉強が求められます。このような状況でしっかりと勉強に集中し、効率的に学習を進めるためには、適切な学習環境の整備が大切です。

快適な学習環境は、お子さんのモチベーションを高めるだけでなく、集中力を維持するためのキーとなります。最大限のパフォーマンスを発揮できるよう学習環境に関するサポートを紹介します。

家の中での集中環境の確保

日常の生活において、部屋やリビングが散らかっていると、集中を妨げる要因となります。家族全員での整理整頓を心がけることが重要です。
お子さんが自室で勉強する場合、集中を妨げるものを近くに置かない工夫が必要です。ゲーム、スマホ、マンガなどの誘惑があると、勉強への集中が途切れがちです。リビングなどの共有スペースで勉強する際は、家族全員で協力してテレビの音量を下げたり、静かな時間を設けることで、お子さんの勉強をサポートしましょう。

勉強スペースの温度も非常に重要です。冷えすぎや暑すぎる環境は、集中力を低下させる可能性があります。適切な温度設定の冷暖房を活用し、快適な学習空間を作ることが大切です。

さらに、部屋のレイアウトや照明の調整、デスクの位置などの小さな工夫も、学習の効率や集中力に影響します。変更が必要であれば、それに応じてアレンジすることで、より集中しやすい環境を整えることができます。

勉強する場所の選択

家での学習は移動時間もなく便利ですが、時には多くの誘惑に囲まれ、集中が難しいこともあります。特に誘惑に弱いお子さんや、家の環境が学習に適していない場合、外部の勉強場所を利用することを検討すると良いでしょう。

図書館、学校の自習室、塾など、静かに勉強ができる場所は多く存在します。移動する際のスキマ時間も有効活用して、暗記などの学習を進めることができます。お子さんの性格や学習スタイルに合わせて、最適な場所を見つけ、サポートしてあげることで、効率的な学習を実現できます。

学習ツールと資料の整理

学習を進める際、必要な教材がすぐに取り出せるように整理しましょう。学習に必要なものが手元に整理されていれば、集中して取り組むことができます。

デジタルツールの活用は現代の学習において非常に効果的です。オンラインでの情報収集はもちろん、アプリを使用した学習や暗記ツールは、暗記学習の際に大きなサポートとなります。ノートを開く必要がありませんし、短時間で定期的に復習することは知識の定着を助けますので、お子さんに最適なツールを見つけ、スマホを味方につけてみましょう。

食事と体調の管理

食事と体調の管理

学習能力や集中力を維持・向上させるためには、脳の健康をサポートする食事や日常の体調管理が欠かせません。適切な食事は、脳の活動をサポートし、持続的な学習活動を可能にします。また、良好な体調は、集中力の低下を防ぐために重要です。

また、受験本番に向けて家族全員が体調管理をすることが重要になります。家族の誰かが感染症にかかった場合には、お子さんにもうつる可能性があります。外出から帰ってきた際には、手洗いとうがい、人が多いエリアでのマスク着用。ご家庭での換気など衛生面でルールを決めておくと良いでしょう。

体調の重要性

学習には持続的な集中とエネルギーが必要です。風邪や体調不良、疲労などがあると、集中力が途切れやすくなり、効果的な学習が難しくなります。特に、睡眠は学習の効率や記憶の定着に大きく関わっています。勉強する時間が足りなくなると睡眠時間を削り勝ちですが、十分な睡眠をとることによって得られるメリットを挙げてみます。

メリット

  • 記憶の固定化:睡眠中、脳はその日に学んだことを再処理し、長期記憶として保存する作業を行います。研究によれば、新しい情報を学んだ後に適切な睡眠を取ることで、その情報の定着が助けられることが示されています。
  • 情緒の安定:受験を控える時期はプレッシャーや不安が高まります。適切な睡眠を取ることで、情緒の安定が図られ、過度なストレスや焦りから解放される可能性があります。

栄養バランスの良い食事

栄養バランスの良い食事を摂取することは、集中力記憶力アップさせ、学習の効率や質を高めるのに役立ちます。逆に、そのような食事が不足すると、脳の機能低下、情緒の不安定、及び疲労の蓄積が生じ、学習の効率や質が低下する恐れがあります。

集中力アップ

  • オメガ-3脂肪酸: 魚(特に青魚)や亜麻仁油に含まれ、脳の機能をサポートします。
  • ビタミンB群: 全般的な脳の健康をサポート。穀物、ナッツ、種子、肉、卵、魚に多く含まれる。
  • アンチオキシダント: ブルーベリーやその他のベリー類に多く含まれ、脳細胞の損傷から保護します。

記憶力アップ:

  • カフェインと抗酸化物質: 緑茶やコーヒーに含まれ、記憶や集中力を向上させます。
  • カカオポリフェノール: ダークチョコレートやビターチョコレートに多く含まれている成分で、脳の機能をサポートし、記憶力の向上に役立ちます。

受験直前の免疫力アップ:

  • ビタミンC: イチゴ、オレンジ、キウイ、赤ピーマン、ほうれん草などに含まれ、免疫機能のサポートや風邪の予防に役立ちます。
  • ビタミンE: アーモンドやほかのナッツ、ひまわりの種などに含まれ、抗酸化作用があり免疫機能をサポートします。
  • 亜鉛: 肉、カキ、全粒穀物、ナッツなどに含まれ、免疫細胞の活性化をサポートします。
  • 発酵食品: 納豆、味噌、しょうゆ、ヨーグルト、チーズなど。

レシピの提案

今回のレシピは、料理家の橋本彩さんのおすすめ料理を2つご紹介。
サバと鶏肉を使ったメイン料理です。
集中力アップにはDHAが豊富に含まれているサバがおすすめ。ミニトマトのソースがご飯にとてもよく合います。
免疫力アップには鶏肉がおすすめ。更に発酵食品を加えることで腸内環境を整えることができます。

焼きサバのガーリックミニトマトソース

焼きサバのガーリックミニトマトソース

材料

  • 塩サバ2枚
  • ミニトマト 小さめ15個
  • にんにく(みじん切り) 1片
  • 輪切り唐辛子 少々
  • 小麦粉 適量
  • オリーブオイル 大さじ1杯
  • 酒 大さじ1杯
  • コンソメ 小さじ1/2杯
  • しょうゆ 小さじ1杯

チキンみそストロガノフ

チキンみそストロガノフ

材料

  • 鶏もも肉 1枚(250gくらい)※ひとくち大に切って塩こしょうで下味をつけておく
  • 玉ねぎ 1/2個 ※薄切りにする
  • マッシュルーム 100g ※4等分くらいにスライス
  • にんにく 1片 ※包丁の背で潰して刻んでおく
  • オリーブオイル 大さじ1杯
  • 酒 大さじ3杯
  • 小麦粉 大さじ1+1/2杯
  • 牛乳 200cc
  • コンソメ 小さじ1杯
  • みそ・ケチャップ 各小さじ1杯
  • バター 10g
  • 無糖ヨーグルトまたは無糖飲むヨーグルト 適量※最後に生クリームのようにかけます
      • にんじんライス

      • 米 2合
      • にんじん 1/2本 すりおろす
      • 塩 ひとつまみ
      • 酒・みりん 各大さじ1杯

料理家 橋本 彩先生

料理家の橋本彩さん
料理系メディアの運営会社でレシピ開発や料理撮影に携わった後、料理家として独立。結婚を機に、夫が喜ぶ家庭料理を研究するように。料理初心者でも誰かに作ってあげたくなる、簡単ボリューミーな家庭料理を得意とする。Instagramでは夫婦のふだんの食事を発信。1つの投稿の中に料理の工程をのせて紹介する「スワイプレシピ」も人気。

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心のケア

心のケア

心の状態が受験に大きく影響します。特に受験に向けてのプレッシャーは、お子さんの心に大きな重荷となりえます。このナーバスな時期において、お母さんのちょっとした一言が受験生の気持ちを大きく左右することも少なくありません。
できるだけ、ポジティブな気持ちに導く言葉をかけることが重要です。性格や状況によっては、「頑張って」という言葉がプレッシャーとして受け取られることもあるため、慎重に対応する必要があります。

特に反抗期のお子さんは、感じている不安や気持ちを口に出しにくいことが多いです。その中で不安を表現したとき、それは親への信頼の現れとも言える重要なチャンスです。安心感のある言葉で、心のサポートをしてあげましょう。

前向きな気持ちのサポート

試験に向けてのプレッシャーや不安は、ほとんどの受験生のお子さんが経験します。そんなとき、周囲のサポートがどれだけ大切か計り知れません。時にはお子さんの好きな音楽を聴いたり、おいしいものを食べる、などお子さんの好きなことをしてみましょう。

以下の項目を頭に入れてみてください。

  • 聞く・・・子どもに耳を傾けて、お母さんは聞き役に徹してください。その際、お子さんの話を否定することはやめてください。
  • 待つ・・・「勉強しなさい」や「もっと頑張れ」はやめてください。お子さんは受験生なのでお母さんに言われなくても頑張っています。
  • 行動・・・お母さんは100%お子さんの味方であることを行動で示してあげてください。
    例えば:担任の先生に三者面談で「この学校は無理」と言われたとしたら、お子さんの今までのがんばりを褒めてあげて「これだけやってきたんだから大丈夫!」とお子さんの不安を自信に変えてあげましょう。
    • ただ、そうした特別扱いにストレスを感じるお子さんもいます。難しいですが、次のことにも注意してみてください。

特別扱いの避け方

受験生だからと言って、過度な気配りや気遣いは逆効果となることもあります。日常を大切にすることで、普段通りのリズムを保つことができます。
「大変だね」という言葉の裏で、無意識のうちにプレッシャーを与えてしまう可能性があるので、注意が必要です。

子どもの力を信じる姿勢

親や家族の信頼と期待は、子どもの背中を押す大きな力となります。そのため、親自身が不安や心配を表に出すのではなく、子どもを信じる姿勢を心掛けることが重要です。
お子さんを信じることで、お母さん自身の不安を解消することにもつながります。

まとめ

受験を控えたお子さんが直面するプレッシャーや不安は計り知れません。そんな時、家族が最も大切なサポート役となります。家族一丸となって、お子さんの背中を押し、時には受け止める存在となることが重要です。

お子さんの心の中での戦いや葛藤、悩みを理解し、共に乗り越えることで、家族としての絆も深まります。この受験という一つの大きな挑戦は、お子さんの成長だけでなく、家族全体の成長の場にもなるでしょう。


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この記事の著者

曽根 大樹 / 事務責任者

私自身、不登校になった期間があります。でも、あるキッカケのおかげで立ち直ることができ、学校に通うことができました。勉強にも苦労しました。とても厳しい部活で成績が悪いと練習に参加できないため、家に帰ってから必死に勉強しました。でも、疲れていて集中できない。勉強のやり方もわからない。気持ちばかりが空回り…。そんな状態を救ってくれたのが友達のお父さんでした。時間や勉強の仕方を少し工夫するだけで成績は伸ばせることを教えてくれました。ちょっとしたキッカケや工夫で状況は大きく変えられることを、自分の経験を活かして、一人でも多くのお子さんに伝えていきたいと思います。

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