ケアレスミスを減らして得点アップする方法と科目別の対策法!
「うちの子、ケアレスミスが多くて」
「これさえなければいい点だったのに」
「テスト中、見直す時間がないって…」
テストを受けると誰もが経験するケアレスミス。
わかるのに点数にならないのは非常に悔しいですし、親御さんもお子さんも「どうしてこんなミスを…」と、何とも複雑な気持ちになってしまいますよね。
しかも定期テストならともかく、受験時にケアレスミスで失点してしまうと「このミスさえなければ合格できたのに…」と、取り返しのつかない結果になってしまう可能性も大きいです。
そこで今日は、ケアレスミスを対策するテスト復習法と、正しい勉強法や科目別のケアレスミス対策まで幅広く解説していきます。
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ケアレスミスをなくすテスト復習法
ケアレスミスを解決したいのであれば、まずはその原因を知らなければいけません。
なぜケアレスミスをするのか、そして向き合い方、具体的な方法という3つの流れに沿って解説していきます。
そもそもなぜケアレスミスをしてしまうのか?
そもそも、なぜケアレスミスは起こるのでしょうか?
それは、以下2つの理由であることが多いです。
● 解答時間が足りずに焦っている
● 見直しを怠るなど取り組み方が雑
この2点を踏まえて、ケアレスミスへの対策法について考えていきます。
ケアレスミスへの向き合い方
ケアレスミスをしてしまった場合、「ケアレスミスをしない解き方」を模索してはいませんか?
しかし、どれだけ勉強して気をつけていても、ケアレスミスは起こり得ます。
ケアレスミスを一度もせずに演習を繰り返すことは極めて難しいので、「ケアレスミスをしない解き方」ではなく、「ケアレスミスを修正できる解き方」を目指しましょう。
ケアレスミスを減らす方法
いよいよ、実際にケアレスミスを減らす具体策を見ていきましょう。
とはいえ、先述したとおりケアレスミスへの対処は「修正=見直し」に尽きます。
「ケアレスミスを発見し、時間内に修正する」これがケアレスミスへの正しいアプローチです。
そのための方法を、以下のように2つ紹介します。
● 反復して勉強する
● 自分だけの見直し表を作る
ケアレスミスを減らす方法①反復して勉強する
1つ目の方法は、反復して勉強することです。
驚くほどシンプルですが、ここでの狙いは「解答時間の短縮」。
ケアレスミスを減らすには見直しが必須です。
見直しの時間を確保するために、学力の底上げは非常に有効といえます。
また、心理的にも余裕が生まれ、ケアレスミスの原因でもある「焦り」が抑えられることでも有効な方法です。
ケアレスミスを減らす方法②自分だけの見直し表を作る
もう1つの方法は、自分だけの見直し表を作ることです。
一口に見直しといっても、テスト中に2度解くことは厳しく、だからといって1度解答したものを眺めていてもミスにはほとんど気づけません。
そこで普段の演習時に、よくするケアレスミスから自分だけの見直し表を作るのです。
7つ前後の「自分がよくするミスの仕方」を覚えておき、テストの解答後にはそれだけ見直すようにしましょう。
「合っているか間違っているか」ではなく「疑問符をピリオドにしていないか」と具体的にチェックすることでミスに気づきやすくなります。
ケアレスミスを減らすテスト復習法
ここまで、ケアレスミスを減らす方法を2点紹介してきましたが、ここからはより大きな視点でケアレスミスを減らす勉強方法を見ていきましょう。
プロセスは大きく分けて以下の3点です。
● 大枠を捉える
● 細かい点を理解する
● アウトプットする
それぞれ順に見ていきましょう。
ケアレスミスを減らすテスト復習法①大枠を捉える
まずは分野や単元の大枠を捉えましょう。これは、知識の全体を捉えると言い換えることもできます。
紙のサイズがわからないと習字が綺麗に書けないように、全体像(ゴール)がわかっていないと、どれだけ細かいところを見ようとしても難しく感じてしまいます。
さらに違う例をあげてみると、算数の距離の計算。
いきなりすべてを理解しようとせず、まずは「距離=速さ×時間」を覚えてみるといいでしょう。
3つそれぞれがどんなものか、ここではぼんやりの理解で構いません。
ここからどのようにしてケアレスミスを確認するのかを解説します。
ケアレスミスを減らすテスト復習法②細かい点を理解する
大枠が捉えられたら、次に細かい点を理解していきます。
距離の計算であれば、ここから単位をひとつずつ押さえていきます。
「km」が距離の単位であることや「km/s」が速さの単位であることなどは、初めから一気に叩きこんではいけません。
たとえば、速さの単位を分解してみると「km」は距離「s」は時間を表しています。
そこに「/」という割合を示す記号があるので、「km/s」は「時間あたりに進む距離」だから「速さ」であると理解していきましょう。
このように単元の全体像を把握したうえで、テストに必要となる細かい知識を詰めていくと、ケアレスミスに気づきやすくなります。
ケアレスミスを減らすテスト復習法③アウトプットする
ケアレスミスを減らすためにはアウトプットを行い、学習の濃度を上げていきましょう。
ちなみに授業中の教室でもっとも学力が伸びる人は誰か知っていますか?
教室でもっとも学習能率がいいのは、紛れもなく先生なんです。
先生は自分が理解したことを、生徒にわかりやすく伝えていますよね?
理解×伝えるといった学習行動は、最も難しい成果のアウトプットといっても過言ではありません。
このようにアウトプットは何より理解を促進するので、ケアレスミスをなくす手段として利用してみましょう。
ケアレスミスをなくす為の正しいテスト復習法・勉強法は存在するか?
ケアレスミスを繰り返す中で「正しい勉強法」なるものが気になったことはありませんか?
正しい勉強法はひとつではありませんが、存在します。
具体的には次の3つです。
● 視覚優位の勉強法
● 聴覚優位の勉強法
● 大事なのは自分事に置き換えること
それぞれ解説していくので、もっともお子さんにあったものを選びましょう。
ケアレスミスをなくす為の正しい勉強法①視覚優位の勉強法
まずは「見る」ことに意識を注ぐ、視覚優位の勉強法です。
具体的には、単語帳を繰り返し見る、まとめたノートを見返すなどがあります。
実際に「見た」ものを「書く」と効果的でしょう。
ケアレスミスをなくす為の正しい勉強法②聴覚優位の勉強法
次は聴覚優位の勉強法です。
今回は「聞く」ことでインプットしていきます。
授業が効果的なのはもちろん、最近であれば英語のスピードラーニングもありますね。
こちらも「聞く」とセットで「話す」というアウトプットをあわせて行うと、より高い学習効果が見込めます。
ケアレスミスをなくす為の正しい勉強法③大事なのは自分ごとに置き換えること
ここまでインプットを中心に伝えましたが、もっとも大事なのは自分ごとに置き換えることです。
アウトプットは必須ですが、その際はただ単純に暗記した知識をそのまま書き写したり話したりするのではなく、自分の言葉に置き換えることが大切です。
自分に合ったケアレスミス撃退法を見つけよう!
ここまで、視覚と聴覚に分けたテスト復習法、勉強法について解説してきました。
そもそも、問題にはいくつかの分類があります。
また、問題に対するアプローチのやり方も人それぞれに癖や得意・不得意があるのが当然です。
そこで、以下の3つに分けた考え方のタイプと、そのアプローチの仕方を解説します。
● 暗記・知識型(暗記と知識が得意なお子さん)
● 理論・思考型(理解できないと先に進めないお子さん)
● 地頭・感覚型(感覚で問題を解くお子さん)
それぞれ解説していくので、お子さんがどのタイプに属するのか考えながら対策を考えてください。
自分に合ったケアレスミス撃退法①暗記・知識型
まず紹介するのは「暗記・知識型」です。
その名のとおり、暗記をベースに勉強するタイプで、テストでは知識問題が得意といえます。
たとえば、江戸時代の上方における町人の子弟に向けた学問施設の名称を答えたり、英語における“education”の訳を答えたりする問題などはここに属します。
知っていれば考えるまでもなく解けて、知らなければ解くのが難しい問題です。
このタイプのお子さんは、解答スピードが速い、解答に自信が持ちやすいという長所の反面、応用が効きにくいという短所があります。
逆にいうと、その対策として理解していれば、覚えなくても解ける問題を複数解けるようにしておくといいでしょう。
自分に合ったケアレスミス撃退法②理論・思考型
次は「理論・思考型」です。
これは、問題を見てから解くまでに一定の思考時間が必要な問題群です。
たとえば、数学の問題の多くはこの問題群に分類されます。
ほかには、英語の並び替え問題や、国語の読解問題などが挙げられます。
ただ、これらの問題を解答するには、思考の材料となる「理論」を知っていないと解けません。
英語の並び替えであれば、文型や修飾語の位置などがそれに該当します。
このタイプのお子さんは、わからない「暗記・知識型」の問題にも理解で対応できるという長所を持ちます。
たとえば、“education”の訳がわからなくとも、接頭辞“e-”が「外へ」、“duce”「導く」、“-ation”が名詞化の記号と知っていれば、その理論をもとに「拓けた状態へ導くこと=教育」と推測できるかもしれません。
ただし、ここまで頭を働かせなくても、覚えてしまえば時間を短縮できる問題も多いので、暗記してしまう勉強法もバランスよく組み込んでください。
自分に合ったケアレスミス撃退法③地頭・感覚型
地頭というと良いイメージがありますが、受験の話に至っては怪しいところです。
というのも、この「地頭・感覚型」に属する問題は、ほぼ出題されないからです。
アプローチの癖の話になるわけですが、地頭や感覚に頼って解答する方法は、あまり良い方法といえません。
とくに、国語の読解問題において地頭で問題を解く人が多くいて、そういった生徒はテストの点数も高い傾向にあります。
このタイプの人は「言語化できる根拠」がないままに解答しているので、一定以上のレベルになると途端に解けなくなります。
なぜ解けるのか説明できない状態は、理解しているとは言い難いからです。
結果的には「暗記・知識型」と「理論・思考型」を組み合わせたタイプがもっとも受験対応力に優れます。
お子さんがどのタイプに近いか考え、補う形で片方のタイプの問題群を対策していけるといいでしょう。
国語でよくあるケアレスミス対策法
さて、ここからは科目ごとによくあるケアレスミスの種類と、有効なテスト復習法を紹介していきます。
まずは、文系に必須の国語からよくあるケアレスミスを、以下の3つに絞りました。
● 漢字のミス
● 抜き出し時の書き損じ
● 質問とのズレ
それぞれ、特徴と有効なテスト復習法の具体例を紹介していきます。
国語のケアレスミス対策法①漢字のミス
わかっている漢字の問題で失点するお子さんは多いです。
その原因の多くは、跳ね払いの忘れで、とくに跳ねを忘れることによる失点は多くとても残念です。
文部科学省による常用漢字表に関する報告では、「漢字を識別できれば跳ね払いは問わない」とされているのに、どうして×になるのでしょうか?
実は学習指導要領は先生の解釈に左右されてしまい、教科書体に準拠して正解とする先生が多くいます。
何より受験時に「文科省はこれでもいいって言ってる」と文句を言う訳にはいきません。
ですから、特にテストでは丁寧に書く習慣をつけましょう。
国語のケアレスミス対策法②抜き出し時の書き損じ
国語の読解問題では「(答えとなる部分を)文中から抜き出しなさい」という問題が頻出します。
似た問題に「(文中をヒントに答えを)考えて書きなさい」というものもあります。
抜き出し問題では、たとえば本文の該当箇所に「彼が、走ってる」とあれば「彼が、走っている」や「彼が走ってる」という解答は、抜き出せていないためバツになります。
該当文を探す作業と、該当文を写す作業は分けて考えるといいでしょう。
国語のケアレスミス対策法③質問とのズレ
国語ができない生徒の多くは、設問をしっかり捉えられていない傾向にあります。
とくに国語の設問は比較的長いため「何を問われているか」を見落としがちです。
「なぜ?」と問われているのに「?から」と答えなかったり、逆に「理由は『何?』」と問われているのに、名詞ではなく「?から」と答えてしまったりというミスは典型的です。
問われたものが感情であれば感情を、仕組みであれば仕組みを、意義であれば意義を答えるようにしてください。
最終的に問われたものは何なのか、答えなければならないのは何なのか、単純化して考えてみるとパーフェクトな解答に近づきます。
数学でよくあるケアレスミス対策
次は、数学編です。
数学は理系に必須の科目で、扱う記号が国語よりも少ない分、単純なケアレスミスが多くなります。
数学でよくあるケアレスミスを以下3つ取り上げます。
● 計算ミス
● 公式当てはめミス
● 単位のつけ忘れ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
数学のケアレスミス対策法①計算ミス
計算ミスはケアレスミスの王道ですね。
時間が余る場合は再計算や検算などで対策するのが一番いいです。
見直しの時間がいつも足りないという場合には、自分がどういう計算のときにミスしやすいのかを確認し、先ほどお伝えした「自分だけの見直し表」を作って対策しましょう。
数学のケアレスミス対策法②プラスマイナスのミス
先ほどの計算ミスに含まれるかもしれませんが、プラス符号とマイナス符号を取り違えて計算してしまうケアレスミスも非常に多く見られます。
長い計算の序盤でミスをしてしまうと、見直しに時間を取られ大幅な時間ロスにつながります。
プラスとマイナスを見た際は、少し時間をかけるくらいで解いてもいいでしょう。
数学のケアレスミス対策法③単位のつけ忘れ
文章問題では、単位のつけ忘れも非常に多いケアレスミスです。
ただ、これに関しては対策が簡単です。
見直しの時間に文章問題の解答欄を見て、単位が付いていなければ注意することです。
これだけなのに得点を底上げできる大変コスパがよい方法なので、必ず見直しを行うようにしましょう。
英語でよくあるケアレスミス対策
科目別ケアレスミス、最後は文理どちらも必要になる「英語」です。
英語でよくあるケアレスミスを、以下の通り同じく3つ見ていきましょう。
● ピリオド忘れ
● 時制のミス
● 動詞過多
それぞれ詳しく解説していきます。
英語のケアレスミス対策法①ピリオド忘れ
ピリオドを忘れたり、クエスチョンマークにすべきところをピリオドにしたりというミスも多く見られます。
意識していないと、見直し時にも見落としやすいケアレスミスです。
見直し時には必ず意識しながら確認する、そもそも解答するときに「疑問文かどうかの確認印」としてピリオドやクエスチョンマークを書く、といった方法で対応しましょう。
英語のケアレスミス対策法②時制のミス
時制のミスも英語でよく見られるケアレスミスです。
とくに、以下の時制は注意して和訳、英訳を行いましょう。
● 現在形か過去形か
● 現在進行形か過去進行形か
● 現在完了形か過去完了形か
この辺りは、日本語の時制部分に対して敏感になる癖をつけるといいでしょう。
英語のケアレスミス対策法③動詞過多
英語では【一文(一節)に動詞は1つまで】です。
分詞やto不定詞など動詞に似た形の単語や節が出てくると、一文に動詞を2つ書いてしまいがちです。
基本的に動詞は一文中に1つしかなく、特殊な条件下でのみ2つ以上出てくると考えてください。
書きも読みも、動詞を軸に考える癖をつけるとケアレスミスが減るだけでなく、英作文や長文読解の力も上がります。
ケアレスミスを減らすテスト復習法は、実力の底上げに大いに役立ちます!
ケアレスミスを減らすテスト復習法を、正しい勉強法や科目の特徴と絡めながら詳しく解説してきましたが、ケアレスミスは「減らす」以外にも「直す」という方法が有効です。
また、ケアレスミスへの対策は、純粋な内容理解にもつながり、ケアレスミスを防ぐこと以上の得点アップが可能になる、非常に有効な勉強方法です。
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