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【高校受験・志望理由】書き方のルール、コツ、記述例など徹底伝授!

この記事の著者

曽根 大樹 / 事務責任者

「志望理由書の書き方がわからなすぎる…」
「例文はあるのかな?」
「もう考えすぎで疲れた…」

こんなことでお悩みではありませんか?

志望理由は自ら調べた内容をもとに、本当に行きたい高校に提出するものです。

しかし、書き方を知らないと最初の書き始めでペンが止まってしまうこともあるでしょう。

「明日、志望理由書を提出しなければいけないのに…どうしよう…」

こんな声も聞こえてきそうです。

そこで今日は、高校受験における志望理由の書き方を徹底伝授していきます。
この記事を読むと、志望理由書がサクサク書けるようになるので、ぜひ最後まで読んでみてください。



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もくじ

高校受験における志望理由の書き方

高校受験における志望理由とは、文字通り志望校に合格したい理由について述べていくものです。

具体的な書き方としては次の通り。



書き方その-1.
志望理由の書き始め

高校受験における志望理由の書き方の一つ目は、志望理由の書き始めを覚えることです。

というのも、多くの中学生が書き始めに悩んで、長いと1時間何も書けなかった、なんてこともあります。

そのため、志望理由の書き始めは定型文を決めておくといいでしょう。

たとえば、「貴校を志望した理由は」からスタートすると書きやすい!という声は多く聞きます。

このように、書き始めの定型文を決めておくと、ぐっと書きやすくなるはずです。



書き方その-2.
志望した理由には根拠を述べる

先ほど志望理由の書き始めについて解説しましたが、根拠もあわせて書く必要があります。

たとえば、「貴校を志望した理由は〇〇です。貴校のオープンスクールで△△と聞き、この学校しかないと考えました」とすると、採点官から見たときに説得力が高いなと思われるはずです。

というのも、単純に言いたいことだけをいっている人は、信用に値しないと一般的に考えられるからです。

ただ、説得力を持たせるために嘘をついてはいけません。

嘘は必ずバレると考え、きちんと矛盾のない理由を答えましょう。



書き方その-3.
定型文を覚えておく

最後は書き始めのところでもお伝えしましたが、定型文を覚えておくことです。

志望理由書は志望校へ合格したい理由が明確に書かれていれば問題なく、文学的表現や自分の個性をきちんと出す必要はありません。

高校によって加点されるかどうかは異なりますが、基本的に全員一律同じ点数で、間違いがあれば減点される方式と考えておきましょう。

ですから、定型文を覚えて、そのまま穴を埋める形で書いてしまえば大丈夫です。

志望理由書で悩むよりも、その後に続く作文などの練習に時間を使ったほうが有意義なので、書き方だけ覚えたら、すぐに書き上げてしまいましょう。



高校受験の志望理由を書く前にやっておくべきこと

ここまで高校受験における志望理由の書き方をお伝えしてきましたが、志望理由を書く前にやっておくべきこともあります。



オープンスクールに行く

高校受験の志望理由を書く前にやっておくべきことの一つ目は、オープンスクールに行くことです。

というのも、オープンスクールで見られる学校の雰囲気や学校のデータは、志望理由を書くためにとても重要なものだからです。

たとえば、オープンスクールに行くと次のような情報が開示されます。

  • 進学実績
  • 学校までの通学手段
  • 部活動
  • 部活動の実績
  • 課外活動の実績

その他にも学校の雰囲気や行事ごとなど、たくさんのデータに触れられます。

これらの情報をもとにして面接で聞かれてもすぐに答えられる内容を志望理由にしてみてください。



パンフレットを保管する

先ほどオープンスクールに行くことをおすすめしましたが、見ただけのものはよっぽどのことがない限り、忘れてしまうものです。

ですから、学校から配布されたパンフレットは必ず持ち帰って、大事に保管しましょう。

パンフレットにはオープンスクールのような大量のデータが出されている訳ではありませんが、高校側が強調したい数字が必ず記載されています。

それに数字は忘れやすいものなので、パンフレットの大事な数字が記載されている場所にはチェックペンを入れておき、すぐに参照できるようにしておくといいでしょう。



ホームページを見る

またパンフレットと同様に、ホームページも必ず確認しておいてください。

昨今の高校は公式ホームページがきちんと整理されており、毎月の行事や通信を配信しているところも多いです。

それらの情報から学校がどのような雰囲気かがわかりますし、場合によってはあなただけの志望理由書を書くこともできます。

面接時にも公式ホームページまで見ている点を強調すれば、自己PRにもなりますし加点も期待できるでしょう。

とはいえ、ホームページの情報だけでは判断できない点もあるので、必ずオープンスクールには参加してください。



自己分析をする

最後は志望理由と同時に良く聞かれる自己 PR のために、自己分析もしておきましょう。

自己分析は、あなたの長所や短所を知ることを指しており、今までの生活態度や頑張ったこと、そして苦手に感じていることをもとに考えていきます。

もちろん短所であったとしても、ただ悪いことを羅列するのではなく、どのようないい性格につながっているかもあわせて確認します。

短所を短所のまま伝えるのは、一種のマナー違反と考えて取り組みましょう。



高校受験の志望理由の書き方ルールを覚えよう!

志望理由を書く前にやっておくべきことができたら、書き方のルールを知っていきましょう。



書き方ルール-1.
書き始めのルールを覚える

冒頭でもお伝えしましたが、書き始めのルールは必ず覚えて定型文にしましょう。

志望理由書などの提出する書類の書き始めは、結論からスタートしなければなりません。

結論からスタートするとは、言いたいことを先にいうということです。

たとえば、志望理由というタイトルであれば「私が貴校を志望する理由は〇〇です。」というように、最初に言い切ることを意識してください。

そうすると、自己PRやその他の作文でも書きやすくなるはずです。



書き方ルール-2.
話し言葉は絶対NG

また当然ではありますが、話し言葉は絶対にNGです。

話し言葉というと、多くのお子さんが使うわけがないと考えますが、意外と見落としがちな単語もあるので、今のうちに確認しておきましょう。

  • ちょっと(×) → 少し(〇)
  • ちゃんと(×) → しっかりと(〇)
  • だけど(×) → しかし(〇)

このようにいつも使っている言葉であっても、話し言葉になっているものもあるので注意しましょう。

基本的に話し言葉は、すべて減点対象になる点を忘れないでください。



書き方ルール-3.
根拠を明確にする

続いて、根拠を明確にするのも忘れてはいけません。

根拠を明確にするとは、主張したいことに対する理由を明確にすることです。

例えば、志望理由に進学をあげたとすると

「貴校を志望する理由は進学するためです。これは貴校の進学率は高いことから考えました」

とするよりも、

「貴校を志望する理由は進学するためです。進学率は80%もあると聞き、この高校しかないと思いました

としたほうがずっと説得力があると分かりますよね?

なぜなら数字をきちんと書いていることで「この生徒は高校のことを良く調べているな」と見られるからです。

数字や実際に先生から聞いた話などを使うと説得力が増すので、必ず記載していきましょう。



書き方ルール-4.
嘘は必ずバレることを知る

最後は、嘘が必ずばれることを知ることです。

志望理由に対して自分が思ってもみないことを書くのは、絶対にやめておきましょう。

というのも、志望理由は面接時に必ず聞かれますし、さらに深掘りされた質問をされる可能性があるからです。

例えば、進学を志望理由にしているのに、 就職したいと実際には思っているとしましょう。

そうすると、どのような大学に進学したいのかを明確にできず、面接官からは不審に思われてしまいます。

そのためある程度志望理由を盛るのはいいですが、思ってもみないことを書くのは絶対に NG です。



高校受験における志望理由の書き方のコツ

志望理由の書き方のルールをお伝えしてきましたが、続いては書き方のコツを解説します。



書き方のコツ-1.
志望理由は一つか二つに絞る

高校受験における志望理由の書き方のコツの一つ目は、志望理由を一つか二つに絞ることです。

というのも志望理由書は書く欄が決まっているため、一つか二つに絞らないと文字数をオーバーしてしまうからです。

とくに志望理由を二つも書いてしまうと、根拠や具体例を入れる段階で志望理由を書く欄がほぼ埋まってしまいます。

ですから、理由はいくつあってもいいのですが、その中でもこの一つと決めた理由を書いてください。



書き方のコツ-2.
志望校にしかないポイントをまとめる

また志望理由に関連した、『志望校にしかないポイントをまとめる』のも、重要な作業です。

例えば、進学を目指すのであれば高校の進学率、就職を目指すのであれば高校の就職率や就職先は、必ず押さえておきましょう。

さらに、これらのポイントをサポートする取り組みが学校内で行われているのであれば、それも取り上げる必要もあります。

こういった志望校にしかないポイントは、オープンスクールやパンフレットに記載されることが多いので、必ずメモを取ったり保管したりを徹底してください。



書き方のコツ-3.
文字数を守る

続いては、文字数を守ることも注意しましょう。

なぜなら、志望理由はある程度点数が決められていて、減点方式で点数が引かれていく試験と同じだと考えられるからです。

指定の文字数を守っていなければ減点され、志望理由書のルールを守っていない場合でも減点されるでしょう。

もちろん志望理由書が採点対象になっていない高校もありますが、面接時に指摘されることもあります。

すから、きちんとしたルールに従って、減点されないように書いていきましょう。



書き方のコツ-4.
具体的なエピソードを必ず入れる

ここまでは志望理由書を書く前に、確認しておくことをまとめてきましたが、次からは実際に書くとなったら何に注意しなければならないのかをお伝えします。

まずは、具体的なエピソードを必ず入れることです。

具体的なエピソードとは、志望校を強く意識するに至った思いを指します。

仮に就職を目指すために志望したのであれば、「オープンスクールに行ったときに、就職率や就職先のデータを見たのと、実際に先輩に話を聞けたことから強く貴校に行きたいと思いました」という風にするといいでしょう。

エピソードを書くとなると、それなりの文字数が必要になるので必ず注意してください。



書き方のコツ-5.
文末表現に気をつける

最後は文末表現に気をつけることです。

文末表現とは、「です・ます」といった言葉を指し、基本的に3回連続で使用することは避けます。

なぜなら、幼稚な文章に見えてしまうからです。

例えば、「〇〇と思います。△△になります。××と思います」と連続して3回同じ表現が出てくると、小学生の作文のようになってしまいますよね。

義務教育が終わる段階にまで学習が進んでいるなら、このような書き方はせず、文章の言い回しを変えて、リズム良く志望理由を展開してみましょう。

今まで確認してきたポイントを含め、以下では実際に志望理由の記述例を見ていきましょう。



高校受験志望理由記述例

今回紹介する、高校受験における志望理由書の記述例は次の通りです。



記述例-1.
部活動を志望理由にする書き方

まず部活動を志望理由にする書き方は、次の通りです。

記述例-1

「私が貴校を志望する理由は、部活動が盛んだからです。オープンスクールに参加し、実際に部活動に体験参加してみたところ先輩達のやる気が非常に高かったため、この高校に行こうと強く決めました。中学校時代には柔道で県大会2位になったので、高校でも続けてインターハイに行けるように努力したいと思います。以上から貴校を志望します」

部活動で志望理由書を書く場合には、中学校時代に頑張ったことをエピソードとして書くのがポイントです。

ただし、そもそも高校に参加したい部活動がない場合には、学校のことを知らないとされて大幅な減点になってしまうので注意しましょう。

もちろん、中学校で大きな成績を残しているのであれば、必ず数字として盛り込むことをおすすめします。



記述例-2.
進学を志望理由にする書き方

続いては進学を志望理由書に書くための例文です。

記述例-2

「私が貴校を志望する理由は、進学をしたいからです。貴校の公式ホームページやオープンスクールで話された進学率98%という数字を聞いて、この高校であれば進学できるだろうと考え志望しました。中学校でも努力でテストの点数を上げられたので、高校でも毎日の自主勉強時間を3時間確保しながら、難関国立大学もしくは難関私立大学に進学したいと思いますし貴校にはその環境が整っていることも確認できました。以上から貴校を志望します」

進学を志望理由にする場合、必ずといっていいほど高校の進学実績は確認しなければなりませんし、具体的な数字を使わないと説得力のある志望理由は書けません。

そのため公式ホームページを見たり、オープンスクールに参加したりすることは必須です。



記述例-3.
学校見学をしたときの印象を志望理由にする書き方

またどうしても志望理由を探せない場合には、学校見学をしたときの印象を志望理由にしてもいいでしょう。

具体的な例文は次の通りです。

記述例-3

「私が貴校を志望する理由は、学校の雰囲気を好きになったからです。貴校のオープンスクールに参加した時に様々な行事があることを知り、先輩達の顔もイキイキしていたことから進学したいと思うようになりました。中学校でも文化祭の実行委員や体育祭の実行委員をしていたのでみんなを盛り上げて高校生活を楽しみたいと思います。以上の理由から、貴校を志望します」

できるかぎり他の志望理由も考えたほうがいいのですが、どうしても見つからない場合には雰囲気を軸にして志望理由を考えてみましょう。

高校生活を楽しみたいから志望するというのも、理由があれば立派な意見になります。

ですから学業や就職といった軸を一度やめて、雰囲気を志望理由にしてみると意外と書きやすくなるかもしれません。



記述例-4.
将来の夢を志望理由にする書き方

最後は将来の夢を志望理由にする場合の例文をお伝えします。

記述例-4

「私が貴校を志望する理由は、将来の夢を叶えるためです。貴校は工業系の就職が90%を越えている点をオープンスクールで聞きました。私の将来は小学校の頃から電気技師になることでしたし、オープンスクールで専門技術を学べる雰囲気を感じ取れたので、この高校しかないと考えています。以上の理由から貴校を志望します。」

このように将来の夢を叶えることを伝えたとしても、必ず具体的な職業名まで書くようにしましょう。

そこから志望する高校でどのような技術を学べるかも意識して志望理由を書くと、就職を目指す高校に良くある面接にも対応できます。



高校受験の志望理由を書き終わったらやること

最後の項目では、高校受験の志望理由を書き終わったらやるべきことをお伝えしていきます。



書き終わったらやること-1.
清書して推敲する

高校受験の志望理由を書き終わったらやるべきことの一つ目は、清書して推敲することです。

というのも、志望理由書は事前に渡される場合が多く、コピーして何度も下書きができるからです。

下書きができるのに完璧なものを提出できないのはマナー違反にあたるため、必ず清書して推敲しましょう。

清書とは文字をキレイに書くことであり、推敲は文章が読みやすいものになっているかをチェックすることです。

とくに時間に余裕がなく明日提出しなければならないとなると、思いがけないところでミスをするので、急がば回れを意識してチェックを行いましょう。



書き終わったらやること-2.
第三者にチェックしてもらう

時間に余裕があるのであれば、先生や親御さんにダブルチェックをお願いしましょう。

この理由は、自分では見落としがちなミスを第三者にチェックしてもらうことで、発見しやすくなるからです。

清書や推敲をしたからといっても完璧ではなく、文末表現のミスであったり漢字ミスであったりがあるかもしれません。

繰り返しになりますが、志望理由書は減点方式で採点される場合が多く、ミスが命取りになる可能性があります。

ですから、繰り返し第三者のチェックを受けて、完璧なものを仕上げていきましょう。



書き終わったらやること-3.
文末表現を確認する

先ほど文末表現のチェックを第三者にしてもらうことをお伝えしましたが、推敲や清書をするときにはあなた自身でも行うべきです。

文末表現はどれだけ完璧な文章に仕上げたとしても、ミスするだけで文章が幼稚になります。

もちろん採点官は幼稚な文章かどうかで採点を行うことはあまりありませんが、それでも文章のリズムが整っていたほうが印象が良くなります。

ですから志望理由書は高校によって違いはあるものの、200文字から400文字程度に収まることがほとんどなので、何度も読み返して文末表現を確認しておきましょう。



書き終わったらやること-4.
字の読みやすさもチェックする

最後は、字の読みやすさのチェックも清書と推敲段階で行いましょう。

清書をするとなると、字をキレイに書くことに意識が行きがちで、文字の大きさは小さくなる傾向があります。

メガネを掛けて読まなければならないほど小さな文字となると、採点官も読むことに時間がかかってしまうので、わかりやすく大きな字で文章は書きましょう。



高校受験の志望理由の書き方をマスターして、来年の春は必勝合格!

志望理由書は最低限のことが書かれていれば基本的に満点がでるので、文章の型を覚えて、穴埋め形式で書くのをおすすめします。

というのも、志望理由書は書く前段階の準備のほうが大切で、志望理由書自体はあまり重要ではありません。

志望校のデータをどれだけ知っているかは、面接時に詳細に聞かれるため、志望理由書を書く段階で高校の特徴をどんどん覚えていきましょう。

また冒頭でもお伝えしているように、志望理由書をもとに面接が行われるため、深堀りされても大丈夫な理由を必ず書くのもポイントです。

私たちのサイトでは、この他にも様々なお子さんの学習や学校生活に役立つ情報を取り扱っているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

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この記事の著者

曽根 大樹 / 事務責任者

私自身、不登校になった期間があります。でも、あるキッカケのおかげで立ち直ることができ、学校に通うことができました。勉強にも苦労しました。とても厳しい部活で成績が悪いと練習に参加できないため、家に帰ってから必死に勉強しました。でも、疲れていて集中できない。勉強のやり方もわからない。気持ちばかりが空回り…。そんな状態を救ってくれたのが友達のお父さんでした。時間や勉強の仕方を少し工夫するだけで成績は伸ばせることを教えてくれました。ちょっとしたキッカケや工夫で状況は大きく変えられることを、自分の経験を活かして、一人でも多くのお子さんに伝えていきたいと思います。

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