子どもへの対応

不登校になりやすい性格。『こだわり』の対処法

この記事の著者

柳 聡明 / 不登校訪問専門員

家庭教師のあすなろの不登校専門員の柳です。

今日は、お子さんが不登校気味、またはこのまま不登校になってしまうのでは、と心配されているお母さんにお伝えしたいことがあります。


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こだわりの強さが不登校になりやすい原因

お子さんの性格として、こだわりが強く「このやり方でやらないと気が済まない」「〇〇をする前は△△する」など、自分なりの決まりがあって、それ通りにいかないと、イライラっと精神的に不安定になってしまうことはありませんか?

特に思春期に入ると感覚が過敏になり、例えば何か触ったら必ず手を洗わなければならない、という決め事を守らなければ、またはそれを阻止されると、非常に不安定になるなど、こだわりの強いお子さんが不登校になることがよくあります。

病院などを受診すると【強迫性障害】と診断がつくこともあるのですが、これは自分でもこの儀式的な行動が無意味、馬鹿なことをしている、と感じているにもかかわらず、それをしなければいけない、止めることができないという症状が代表的です。

きっかけとしては、漠然とした不安が生じる思春期に起こりやすく、その不安に対するこだわりが持続することで起こると考えられています。


こだわりの対処法

ここで、お母さんにお伝えしたい大事なことが2つあります。

その1 無理にやめさせようとしたり、馬鹿にしないこと

本人自身もやりたくてやっている行動ではないため、無理にやめさせると心にひどい負担がかかります。また「何またバカなことをやって…」とバカにすると、孤立感をより深めることになります。

その2 この行動を保護者の方が代わりに行なわない

強迫的な行動は家族をも巻き込むことが多いものの、これをかわいそうだからと代わりに家族が行うことで、この儀式に家族が組み込まれてしまうこともあり、非常に危険です。

このような症状が出てしまったら、一刻も早く専門家の手を借りるようにしてください。


『こだわり』を生活の中で上手に利用する方法を考えていきましょう

人間は誰でも《マイルール》があるもの。思春期の子には、それが特に強く現れます。「もうやめなさい」とお子さんを否定するのではなく、その『こだわり』を活かしつつ、日常生活をこなしていく方法をご家庭ごとに探していってくださいね。

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この記事の著者

柳 聡明 / 不登校訪問専門員

とにかくサッカー漬けの毎日。8歳からサッカーを始め大学でもサッカー部に所属していました。高校は県でも有数の進学校にスポーツ推薦で入学。なので、授業についていくのにも必死。最初の定期テストでは赤点も3つ…。この成績が続くと部活もクビに…。なんとかしなければと、登下校の時間やスキマ時間を使って、勉強と部活の両立の方法を考え乗り越えてきました。こうした自分の経験も活かして、勉強で困っているお子さんを一人でも多くサポートしていきたいと思います。

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