子どもへの対応

不登校の長期化を防ぐ8つの対処法・親ができるサポートを解説

この記事の著者

柳 聡明 / 不登校訪問専門員

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不登校を長期化させてしまう原因

お子さんの不登校は見ていて辛いもの。なんとかしてあげたいと思っても、なかなか思うようには事態が進展しない場合が多いです。

親御さんとしては一刻も早く不登校を改善したいのに、意に反して不登校が長期化してしまうこともあります。

そこで今日は、不登校の長期化を防ぐ対処法からお子さんの心理状態まで、不登校に関する情報を網羅して解説していきます。
ぜひお子さんの支援の手助けとして参考にしてください。

不登校の原因は?

不登校の原因は一概には言い切れない複雑な問題ですが、以下に代表的な原因を解説し6ていきます。

不登校の理由

1. 学校生活や学業の負担・ストレス

学校の勉強や授業内容に対する負担やストレスが不登校の原因となることがあります。

・学業についていけず追いつくことが難しい
・テストや試験のプレッシャーに耐えられない
・成績の不安

このような学業不振が不登校に繋がることもあります。

また、学業面だけでなく、部活動やクラブ活動、課外活動など、学校生活全体に対する負担も原因としてあります。

2. 学校での人間関係のトラブル

友人関係やクラスメートとのトラブルが不登校の原因になることがあります。 いじめや仲間外れ、人間関係の不和など、学校での人間関係に悩み過ぎてしまうと、学校へは行きたくなくなります。
人間関係のトラブルは、いじめなどの深刻な問題が隠されていることもあります。

3 . 学習障害や発達障害

学習障害や発達障害も不登校の原因として考えられます。 特に学習障害を持つ子どもたちは、学業に苦しむと学校へ行くのに抵抗を感じます。
二次障害として、うつ病や不安障害などの精神的な問題を抱えている場合もあります。

4 . 家庭環境の変化

家庭環境の変化も不登校の原因として考えられます。転居や家族の問題、親の離婚など、家庭の安定性が乱れることで、子どもの学校への意欲が減退してしまう場合があります。

5 .親御さんの心情などの影響

親御さんの心情が不安定だったり、常に落ち込んでいたりすると、それが子どもに影響を与え、不登校の原因となってしまう場合があります。
親子の間でのコミュニケーションが取れていない等の原因もあります。

長期化してしまうのは、もしかしたら…親のせい?

不登校が長期化してしまう場合、親御さんのこれまでの対応は大きく影響しています。一概に親のせいだけとは言いきれませんが、親御さんがよかれと思ってした対応が間違っている場合も多いのです。

親御さんの心情や対応は子どもたちの心の健康に大きく影響します。

お子さんが不登校になれば、どんな方でもびっくりして狼狽してしまいます。それは親の心理として当然です。ただし、そのままの気持ちでお子さんに接し続ければ、お子さんは親御さんの感情をすべて受け取ってしまいます。

どうしよう、どうしたらいいんだろう…。。
このままじゃ将来が…。。

このような気持ちでお子さんに対応すれば、子どもは、

「自分が不登校になって親を困らせている」
「自分はダメだから将来がないんだ…」

と、どんどん自分を追い詰めてしまいます。

不登校の子は口に出さなくても、内心は罪悪感でいっぱいです。そこへ親御さんまでも落ち込み、狼狽した状態が長く続けば、「自分はこんなに迷惑をかけている」と、さらに自分を悪く思うのです。

その結果、いつまでも元気が出ず、家からも出られない状態が続いてしまいます。

あくまでも一例ですが、不登校が長期化してしまうのは、このような負の悪循環が続いているからだと言えるでしょう。

不登校が長期化してしまう子どもの気持ち

不登校が長期化して一番辛いのは子どもです。もちろん周囲の人間も見ているだけで辛い思いをしますが、当の本人は口にできない思いをたくさん抱えて苦しんでいるのです。

そんなお子さんの心理状態をまとめてみましたので、お子さんに接する時の参考にしてください。

学校に行くのが不安

不登校が長期化してしまう子どもの中には、「学校に行くのが不安」「勉強がわからないから行きたくない」という気持ちがあります。
また学校での人間関係のトラブルを上手に解決できなかった経験があると、学校に不信感を抱いてしまうので不登校が長引きます。

学校に行けない自分が悪い

不登校が長期化してしまう子どもは、「学校に行けない自分が悪い」「他の子はちゃんと学校に行っているのに…」と自己否定的な気持ちを抱えています。また友だちが学校へ通っているのを見ると、「自分だけができない…」と感じてしまうので、自己評価をガクッと下げてしまい、動く気力を失くしてしまいます。

周囲の理解不足による孤独感

不登校が続くと、子どもは周囲の人々の目を冷たく感じるようになります。友人や家族、学校の教師など、「自分の気持ちを誰も理解してくれない…」と感じてしまい、孤独感から身動きできなくなってしまいます。この孤独感が不登校を長期化させてしまいます。

友だちがいなくなる

不登校が長期化すると、友人との関係が崩れることがあります。交流が減ってしまうと話題も合わなくなり、心を許せなくなってしまうからです。「学校に行ってもおしゃべりできる相手がいない」と感じると、不登校を長期化させます。

将来への不安

不登校が長期化すると、将来への不安を抱くようになります。学業の遅れや学校に登校できないこと等から、進学や就職に対して絶望感を感じてしまいます。
この将来への不安や絶望感が子どもたちを不登校に留まらせる原因になります。

今更めんどう

不登校を続ける子どもたちの中には、「学校に行くのがめんどうくさい」「めんどうなことはしたくない」という気持ちを抱く場合があります。
気力が回復してくるとこのような気持ちはなくなるのですが、「もう人生どうでもいいや」となげやりになってしまう子もいます。

お子さんは不登校になる前からずっとこのような苦しみの中でもがいています。不登校でない方がいいに決まっていますが、無理に登校をすすめないようにしてあげることも大切です。

不登校の長期化を防ぐ8つの対処法

上記で説明した通り、親御さんの対応は重要です。不登校になってしまった子は、当初のうちは家しか居場所がない子もいます。

そんな中で親御さんが寄り添ってあげなければ、お子さんはひとりぼっちになってしまいます。お子さんの気持ちに寄り添って、柔軟に対応してあげましょう。

1. 親御さんが明るく暮らす

親御さんが明るい前向きな姿勢で生活することは、子どもにとって大切な要素です。子どもは親の様子を敏感に感じ取ります。親が落ち込んで暗い気持ちやストレスを抱えていると、子どもも同じように落ち込んでしまいます。

親御さんが自分自身のケアを欠かさず、お子さんの前では笑っていられるようになれば、子どもは安心し、前を向くことができるようになります。

2. 子どものありのままを受け止める

子どもたちの気持ちや考えを、ありのままに受け入れてあげましょう。
子どもに対して否定的な意見を言わず、共感していくようにすると、子どもは自分の気持ちを整理できるようになります。
またそうすることで親子のコミュニケーションがスムーズになり、不登校の解決に繋がることもあります。

3 . 親の意見を言わず、子どもの話を共感しながら聞く

子どもたちが自分の気持ちや意見を言うときに、親が意見を言わないように心掛けましょう。子どもの話はうなずきながら丁寧に聞いてあげると、子どもは話しているうちに自分の本当の気持ちに気づくことができます。
また親が子どもを積極的にサポートする姿勢を示すと、子どもも自分自身を受け入れることができるようになります。

5. 学校以外にも居場所を作る

学校に行くことが難しくても、学校以外に居場所を作ることが大切です。地域のコミュニティ活動や趣味のサークルなど、自分を表現できる場所を見つけることができると心の支えになります。

6. 家庭でのルーティンの確立

不登校が長期化すると、家庭でのルーティンが乱れることがあります。不規則な生活が長くなると、学校へ行こうにも朝起きられなくなってしまいます。
毎日のルーチンをしっかり確立できると子どもは安心感を持って生活できるので、回復へ向かえるようになります。

7. 学習サポートの提供

学校に行けない子ほど、家庭での学習サポートが重要です。親御さんがお子さんの勉強を見てあげると、授業に対する不安を軽減させることができます。
また、親の手におえないと感じたら、塾や家庭教師などのプロに頼むと勉強への不安がなくなります。

8. 自己肯定感の向上

不登校は子どもの自己肯定感を低下させています。
自己肯定感を向上させるには、子どもが興味を持てることや得意なことに取り組む機会を作ってあげましょう。趣味や特技を伸ばすことで、子どもたちの自信や個性を育むことができます。

これらの対処法を総合的に取り入れることで、不登校の長期化を防ぎ、子どもたちが積極的に学校に通えるようサポートしていくことができます。

不登校の長期化が終わるサイン

長かった不登校も必ず終わる時がやってきます。そのサインを見逃さないようにしましょう。

「あ、回復してきたな…」と思えたら、お子さんと話し合いの上で登校への準備を、時間をかけて手伝ってあげましょう。そうすることでお子さんは「ダメだったら、また家に戻ればいいや」と気持ちを楽に保てます。

下記が回復のサインですので、参考にしてください。

1. 外出するようになる

不登校が続くと、子どもたちは家に閉じ籠ることが多くなります。
それが少しずつ友人との遊びや趣味の活動、地域のイベントに参加するなど、外出するようになると、前向きな変化とみることができます。

2. 自分の意見を言うようになる

不登校が長期化している間は、子どもは自身の意見を抑えてしまうことがあります。しかし子どもが自分の考えをハッキリと言えるようになると、長期化が終了のサインとみていいでしょう。

3.勉強を始める

不登校の期間中は学業に対して興味を持たないことが多いです。でも長期化が終了のサインとして、子どもが勉強を再開することがあります。
学校へ復学に向けて自主的に勉強を始める姿勢が見られれば、不登校の克服に向けた一歩となります。

4 . 進路を考えようになる

不登校が解決に向かうと、子どもは進路を考えるようになります。将来のことを考え、進路の相談をするようになってきます。

これらのサインが見られる場合、不登校が長期化していた子どもたちが前向きな変化を起こしている可能性があります。子どもたちが安心して学校生活を再開できるよう、家族や学校、専門家と一緒にサポートしていきましょう。

不登校の長期化は親子の絆を深めていくと解決しやすい!

不登校の長期化は子どもや家族にとって深刻な問題になりますが、適切な対処法を施すことで乗り越えることは可能です。 長期化を防ぐためには、以下の点を考慮することが重要です。
不登校の長期化を防ぐための重要なポイントをまとめておきます。

不登校が長期化してしまう原因は多くあります。子どもの不安や悩みを冷静に受け入れる姿勢を示すことが大切です。否定的な意見を持たずに、子どもの話を共感しながら聞いてあげましょう。

子どもの好きなことや得意に取り組む機会を作り、自己肯定感を高めてあげましょう。子どもが自分に自信を持てるようになると不登校の長期化を防ぐ手助けとなります。

そしていつか必ず訪れる、不登校長期化終了サインを見逃さないようにしましょう。外出するようになる、自分の意見を言えるようになる、勉強を再開する、進路を考えるようになるのは、終了のサインです。
これらのサインが見られる場合、子どもは前向きに変化しています。お子さんと話し合いの上で再登校の準備を手伝ってあげましょう。

不登校は時として長期化してしまう場合があります。根気強く子どもをサポートしながら親子の絆を深めていきましょう。そうすることで、今後また不登校に陥りそうになった場合も、親御さんと解決することが可能になるからです。

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この記事の著者

柳 聡明 / 不登校訪問専門員

とにかくサッカー漬けの毎日。8歳からサッカーを始め大学でもサッカー部に所属していました。高校は県でも有数の進学校にスポーツ推薦で入学。なので、授業についていくのにも必死。最初の定期テストでは赤点も3つ…。この成績が続くと部活もクビに…。なんとかしなければと、登下校の時間やスキマ時間を使って、勉強と部活の両立の方法を考え乗り越えてきました。こうした自分の経験も活かして、勉強で困っているお子さんを一人でも多くサポートしていきたいと思います。

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