不登校の兄弟姉妹問題。一緒に不登校になってしまう理由と対処法
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不登校って連鎖しやすいの?
お子さんが不登校になると「〇〇ちゃんは大丈夫かな…?」と、他の兄弟姉妹への影響を考え不安になってしまいますよね。
結論から言うと、不登校は兄弟姉妹間で連鎖しやすいと言われています。
年齢が近い兄弟姉妹間では、特に同じ学校に通学していると、学業や友人関係における影響を受けやすいという特性が見受けられます。さらに、一人が対人関係で困難に直面している場合、他の兄弟姉妹も同様の問題に対する恐怖心を抱く可能性が高まるという現象がしばしば観察されます。
そこで今日は、不登校の兄弟姉妹問題について原因から対処法、親御さんの気持ちの整理の仕方など幅広く解説していきます。
お子さんの不登校を心配し不安になっている親御さんにとって、この記事を読むことで少しでも「そうすればいいのか」と心をラクにできるお手伝いができれば幸いです。
なぜ兄弟姉妹で一緒に不登校になってしまうの?
どちらか片方が不登校でいると、必ず兄弟姉妹が「お休みできていいなぁ」「〇〇ちゃんだけズルい!」と言い出します。
自分は毎日学校に行って授業を受けて宿題をしているのに、「サボれていいなぁ」という気持ちになるのは自然なことだと思います。
でもそれが「いいなぁ」で終わらず不登校にまで発展してしまうには、以下のような理由があります。
・勉強についていけず悩んでいる
・友だちや先生とのトラブルを抱えている
・ふとしたことから仲間外れにされている
3つだけ代表的な理由を書きましたが、お子さんの心情はもっと複雑です。つまり、その子も不登校に至ってしまうような深刻な事情を抱えていたということです。
それでも自分は必死に耐えて、頑張って学校に行っているのに、一緒に育ってきた兄弟姉妹が不登校になってしまえば、「じゃあ自分も学校いかなくていいかな…」と誰でも思うでしょう。
ですから、元々不登校だった子はもちろんですが、一緒に不登校になってしまった子も決して責めないでください。
「もう、あんたまで不登校になっちゃうなんて!」と愚痴をこぼすのは厳禁です。
「今までよく頑張ってきたね。気づいてあげられなくてごめんね。少しみんなでゆっくりしようよ」とねぎらってあげるようにしましょう。
一緒に不登校になってしまやすい性別や年齢
不登校が兄弟姉妹に連鎖すると言っても、男同士、女同士の兄弟姉妹は影響の受け方が違います。
そこで性別や年齢による影響の受け方をまとめてみました。
兄弟姉妹は二人だけではない場合もありますし、あくまで参考程度として読んでください。
兄と弟
不登校連鎖が一番起きやすいケースです。兄弟姉妹の中で、兄と弟の間だけ不登校が連鎖するもあります。
兄と弟は、男性同士という共通点や年齢の近さから、学業やスポーツ、友人関係などの面で影響を受けやすい傾向があります。
また、兄弟喧嘩や競争心から、兄が学業や学校に対して不安を恐れると、弟も同じような不安を感じることがあります。
ただし、弟が不登校になった場合は「あいつ大丈夫かな?」「宿題はやってるかな?」と兄が心配し、不登校の心配はいらない場合も多くあります。
兄と妹
兄と妹は性別が違うので性格や興味が違うことが多いです。ですから不登校の連鎖は起きにくいと言えます。
しかし兄が不登校になると、妹も兄の状況に同調し、学校に対する不安や抵抗感を感じるようになってしまいます。
ここでも妹が不登校になった場合は、兄は心配する一方のケースが多いです。
姉と弟
姉と弟は性別も違いますし、年齢が近い場合も離れている場合もあります。とは言え、姉が不登校になると、弟も姉の影響を受け、学校に対しての不信感を隠さないようになります。
また特に姉が学業や対人関係で悩んでいる場合、弟も同じような問題を抱えている場合が多いです。
しかし、弟が不登校になっても姉が不登校になることはあまりありません。女子は男子より精神年齢が発達していることもあり「学校行くのが義務でしょ」と割り切って考える場合が多いです。
姉と妹
姉妹は同じ性別であることから、学業や友人関係、容姿などに対して他者との比較しがちです。姉が学校に行くことに不安を感じ不登校になってしまうと、妹も同じような心境だったと思い出す場合があります。
また姉妹間の関係が特に密接な場合、片方が不登校になるとケンカしやすくなってしまいます。
ただし、連鎖はやはり姉には起こりにくいです。
一緒に不登校になりにくいケース
あっけなく一緒に不登校になってしまう兄弟姉妹もいれば、片方が不登校になってしまった影響で逆にしっかりする兄弟姉妹もいます。
影響を受けにくい兄弟姉妹の特徴をまとめました。
4才以上年齢が離れている
兄弟姉妹の年齢が離れている場合、不登校が連鎖する可能性は低いです。
なぜなら年齢が離れているため、それぞれが嗜好を持ち、学業や友人関係における影響が直接的には及びにくいからです。
一概には言えませんが、4才より近いと連鎖が起こりやすく、4才以上離れていると連鎖しにくいと言われています。
性別が違う
兄弟姉妹の性別が違う場合も、不登校が連鎖する傾向が少ないと言えます。 性別が違うので、学校生活や勉強で競い合うことが少なく影響を受けづらいからです。兄弟姉妹が一緒に遊ぶというよりそれぞれ自分のペースで過ごすので、片方の子が不登校でも、心配するだけで終わってしまいます。
ここまで解説したように、不登校が兄弟姉妹に連鎖すると言っても、性別や年齢で大きく変わります。また同性同士で年齢が近くても、お互いの個性があまりに違った兄弟姉妹なら影響は少ないです。
もし似た性格で仲の良い兄弟姉妹なら、片方の子が不登校になった時、「もしかしたら〇〇ちゃんも不登校になるかも…?」と覚悟しておくと、親御さんは「ふたりそろって不登校!?」と慌てずにすむので覚えておいてください。
兄弟姉妹で不登校になってしまった場合の対処法
兄弟姉妹で不登校になってしまうケースはよくあります。ですが適切なサポートで乗り越えることも可能です。
まずは以下の方法を試して、事態の変化を冷静に観察するようにしましょう。
親が気持ちを整理し腹をくくっておく
兄弟姉妹の中で不登校が連鎖した場合、親御さんはまず自分の気持ちを整理し、冷静な判断ができるように心掛けることが重要です。
不登校は親子関係に大きな影響を考える問題であり、心配や不安がつきものですが、感情的にならずに腹をくくることが必要です。落ち着いて状況を客観的に把握し、適切なサポートに導くためには、親が自分自身を整えておきましょう。
親御さんが気持ちを整理でき方法を紹介していきます。
親が気持ちを整理する方法
感情を吐き出せる場を持つ
友人や家族とのコミュニケーションを大切にし、不安や悩みを打ち明けましょう。誰かに話しを聞いてもらうだけでも気持ちが落ちつきます。
専門家のサポート
まず親御さんがカウンセリングなどの心理的なサポートを受けましょう。まずはおお子さんを支援できるよう、親御さんの方が先にカウンセリングを受けるべきです。
情報収集
不登校に関する情報を集め、焦りを軽減し、お子さんに合う適切な対応策を見つけていきましょう。「いろんな方法があるんだ」と知るだけで気持ちが楽になります。
学校に対する考え方を柔軟に保つ
兄弟姉妹で不登校が起きた場合、学校に対して柔軟な対応をすることも大切です。
無理に学校に行くとストレスになる場合は、一時的に学校を休むことを受け入れる姿勢が必要です。 不登校の兄弟姉妹にとって学校は負担です。
また不登校は、不登校になっているお子さん自身が一番「学校に行けない自分はダメなんだ」と罪悪感をもっているので、無理に登校をすすめると罪悪感を増大させてしまいます。
「学校は行っても行かなくても、どっちでもいいんじゃない?」と、親御さんが率先して柔軟な考えを示してあげましょう。
そこで学校を休む場合の対処法を紹介していきます。
学校を休む場合の対処法
一時的に休学する
学校と相談し、一時的に休学にしてもらいましょう。お子さんも親御さんもグッと気持ちがラクになります。あとのことは気持ちが落ちついてきたら考えるようにすればよいのです。
塾や家庭教師
勉強のことが最優先で気になるお子さんや親御さんは、休んでいる間も勉強が遅れないよう、補習の意味で塾や家庭教師など勉強の専門家に補習をお願いしましょう。すると「いつでも学校へ戻れる」「学校にいた時より勉強が楽しい!」と意欲が湧いてきます。
リモート学習
最近の学校ではオンライン教育の機会も増えています。授業をリモートで受けられないか、担任の先生や校長先生にお願いしてみましょう。授業の様子がわかるので、「学校へ行けない」罪悪感を減らすことができます。
子どもとの会話でうまくいかなくても慌てない
不登校の兄弟姉妹との会話で、親が適切な問題を見つけることは時折難しいことがあります。
かと言って難しい思春期の子に適当なことを言うと、あとで親子喧嘩の原因になってしまいます。
そこで、親御さんがお子さんとの会話で答えにつまるような場合の対処法を紹介します。
聞き役に徹する
お子さんがどんなことを話すときも、親御さんは聞き役に徹することが大切です。感情を受け止め、子どもたちが話したいことをじっくり聞いてみましょう。
そしてお子さんの言うことを決して否定せず、共感しながら話を聞いてあげましょう。
このように話をすることで、お子さんの気持ちを整理する手助けになります。
無理に解決策を求めない
子どもが悩みを話してくれた時、すぐに解決策を求めるのはやめましょう。不登校の子の対処法としても、焦らずに待つことは重要です。
解決策は一朝一夕には見つかりませんが、時間をかけて子どもたちと一緒に考え、一緒に対処法を見つけていくことで前進することができます。
親の意見を言わない
子どもたちに対して自分の意見を言うのは避けましょう。不登校はお子さん自身の問題ですし、お子さんの人生はお子さんのものです。
お子さんが自分で「立ち上がるためにも、親は一歩ゆずってサポートする姿勢を崩さないようにしましょう。
兄弟姉妹それぞれの学校と関わり方を見つける
兄弟姉妹と言っても、それぞれ個性があります。学校との付き合い方、関わり方も兄弟姉妹で一緒に考えるとうまくいきません。違った方法を見つけていきましょう。個々の特性や状況に合わせた適切なサポートが必要です。
兄弟姉妹の個性を尊重する
兄弟姉妹はそれぞれ個性が違うため、今後の学校との関わり方もそれぞれ違って当然です。
子どもの個性を尊重し、個別のニーズに合わせたサポートを提供しましょう。
学校への復帰をサポートする
一時的に不登校だった兄弟姉妹が学校へ復帰する際には、親御さんが積極的にサポートしてあげましょう。
担任の先生に学校での様子を報告してもらうなど、親御さんでなければやれないことがあります。
学校外の活動を見つける
学校が負担になりすぎないよう、学校外の活動や趣味を兄弟姉妹に見つけさせることも大切です。
多くの体験や経験で成長することができるので、自信がついて学校での対応力もつきます。
教育機関との連携
不登校の子どもたちをサポートするためには、学校の先生やカウンセラー、専門家との連携が非常に重要です。子どもたちの成長を支援するための連携を築くことで、より効果的なサポートが実現します。
連携できる人や場所を紹介します。
学校の先生との連携
子どもが学校で不登校になった場合、まずは学校の先生とコミュニケーションを図ることが重要です。 子どもの学校生活や学習状況について、先生と定期的に情報を共有することで、子どもに的確なサポートができるようになります。
また、学校と連携して学校復帰へのサポートを計画し、学校生活の再構築に向けて協力体制を作ることができます。
カウンセラーや専門家との連携
カウンセラーなどの専門家は不登校の子どもたちを支援する重要な存在です。子ども状況を理解するためにも、カウンセリングを受けてみましょう。
専門家のアドバイスを得ることで、正しい対応策やサポート方法を学び、子どもの成長を助けることができます。
連携する場合のポイントを紹介します。
連携する場合のポイント
オープンにコミュニケーションを取る
聞きたいことや言いたいことなどは、遠慮せずにオープンにコミュニケーションをとっていきましょう。そうすることで信頼関係が築かれていきます。
共通の目標を持つ
家族と教育機関が協力して共通の目標を設定しましょう。子どもの成長に向け、一貫したサポート体制が整います。
進捗報告と評価
定期的な進捗報告を行い、子どもたちの変化や成長を共有しましょう。そうすることで、サポート方法を効果的に改善することができます。
不登校の子ありのままを受け入れてあげる方法
不登校解消には、親がその子のありのままを受け入れてあげることが必要です。なざなら不登校になってしまう子は例外なく自信を失っているので、自尊心や自己肯定感を高めてあげることが重要だからです。
親がお子さんのありのままを受け入れてあげる方法を紹介します。
その子といる時、楽しそうにする
不登校の子どもと過ごす時間は、お子さんが自分を否定する言葉を言ったり、自己否定に悩んでいたりする場合でも、親御さんが楽しく過ごすことが重要です。
親御さんが楽しそうなら子どもは自然とリラックスし、心を開いてコミュニケーションを取れるようになります。
また、一緒に楽しめる趣味やアクティビティを見つけることも良い方法です。
子どもたちが興味を持っていることや得意なこと、新たに大好きなものを見つける手伝いをしてあげましょう。
親御さんが楽しそうにお子さんに接することは、子どもの感情を無視するわけではありません。もし「そんな風に今は笑えないよ…」と落ち込んでいるようなら、お子さんの話を聞いてあげましょう。
不登校の子どもたちをサポートする場合は、子どものありのままを受け入れ、子どもがのびのびと自分を表現できるような安全な環境を提供することが大切です。
そのためには親御さんが落ち込んだり暗くなったりせず、リラックスできる雰囲気を心がけてあげてください。
子どもが自分をする否定的な言葉も否定しない
不登校の子どもが自分を否定する言葉を口にした場合、親御さんも一緒に否定的な反応を示さないように心掛けましょう。
「ダメだ」と言った場合には、「そう思うこともあるね。でも、みんなには素敵な偏見たくさんあるよ」と肯定的な言葉をかけてあげることで、子どもたちの自己肯定感をサポートすることができます。
親御さんが楽しく暮らす
不登校の子どもたちの問題に対処するためには、親御さん自身が楽しく過ごすことも大切です。
親御さんがストレスを感じていると、子どもたちに影響が及ぶ場合があります。親御さんが心地よく過ごし、自分の趣味や興味も大切にすることで、家族全体の雰囲気が明るくなり、子どもたちにとっても安心感が生まれます。
不登校の子には、そのような雰囲気が何より大切です。
片方の子が復学した場合の注意点
ようやくどちらか片方が復学できた!と喜んでばかりもいれないのが、兄弟姉妹の不登校です。
特に、また復学できていない子は、片方が復学すれば内心とても焦ってしまうので、サポートを工夫し、自尊心を傷つけてしまわないようにしましょう。
兄弟姉妹別にそれぞれの時間を作る
片方の子が復学した場合、もう片方の不登校の子どもたちへのサポートも忘れずに行うことが大切です。復学した子どもに対して多くの関心や時間がかかる場合、不登校の子どもたちが残される恐れがあります。それぞれの子どもたちに対して、個別に対応する時間を作ってあげましょう。
復学ばかり喜ばない
片方の子が復学したことは、嬉しいことではありますが、不登校の兄弟姉妹の気持ちにも目を向ける必要があります。
復学した子どもの喜びや成長を共有する、不登校の子どもたちの気持ちにも寄り添い、サポートを続ける大切です。
不登校の兄弟姉妹が復学に戻れない現実を受け入れることが難しい場合もあります。そのような時は、親御さんが子どもたちの感情を受け止め、理解してあげることが必要です。お子さんの悩みや不安に寄り添い、支えてあげることで、より安心して成長していくことができます。
片方の子が復学した場合、さらに家族全員のサポートが必要になります。兄弟姉妹の気持ちを大切にし、共に成長していくための環境を整えることで、より強い絆を築いていきましょう。
兄弟姉妹の不登校連鎖は、親が笑っていればより早く解説する
不登校は兄弟姉妹間で連鎖しやすいと言われています。特に年齢が近い兄弟姉妹同士では、学業や友人関係の面で影響を受けることがよくあります。
兄弟姉妹で不登校になってしまった場合は親御さんが気持ちを整理し腹をくることが重要です。学校は行っても行かなくてもいいという柔軟な考え方を持てるようにするとお子さんに負担をかけません。
子どもとの会話で返答に困る場合には、すぐに答えを求めないことも大切です。
子どもが自分を否定する言葉も否定せず受け入れ、親御さん自身が明るい雰囲気を保つことでお子さんもリラックスできます。
そして兄弟姉妹にその子に合った学校との関わり方を見つけてあげましょう。
片方の子が復学した場合は、親御さんがそれぞれ個別に時間を作ってサポートすると、両方の子に負担をかけません。
不登校の子どもたちをサポートする場合は、子どもたちのありのままを受け入れることが大切です。家族の絆を保ち、お子さんも親御さんも共に成長し、明るい未来を築いていかれることを願っています。
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