不登校の第二の学び場所!フリースクールの解説と選ぶ際のポイント
「フリースクールってどんな場所?」
「フリースクールでも卒業資格が取れるの?」
「フリースクールを選ぶときのポイントを知りたい!」
こんなことでお悩みではありませんか?
お子さんが不登校になると親御さんは、学校以外の学べる場所を探すと思いますが、そんな時、役立ってくれるのがフリースクールの存在です。
とは言え、フリースクールという言葉は知っているものの、一般的な学校とどう違うのかわからないという方も多いかもしれません。
そこで今日は、フリースクールの活動内容やメリット・デメリット、選ぶ際に見るべきポイントなどを解説していきます。
このページの最後では、フリースクール以外でも卒業資格を得る方法について紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
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フリースクールとは
フリースクールとは、何らかの理由によって学校に行けなくなってしまった、あるいは行かなくなったお子さんたちが、学校の代わりに通う教育機関です。
主に、不登校のお子さんや引きこもりのお子さん、身体精神問わず障害を持ったお子さんたちを受け入れ、学習の機会を提供しています。
フリースクールは公立の小学校や中学校と違い、NPO法人やボランティア団体、個人による民間の機関です。
そのため、費用やルールなども多種多様。一般的な学校とは異なる点も多いです。
それゆえに、さまざまな事情を抱えるお子さんたちに寄り添ってくれる、本当の教育機関とも言えます。
また、文部科学省は「義務教育段階の子供が通う?」と定義づけていますが、高校生の年齢のお子さんを対象にしたフリースクールも存在します。
さらに補足となりますが、日本ではほとんどの人が「義務教育とは学校に通うもの」「子どもは学校へ行かなければいけないと法律で決まっている」と思い込んでいますが、実は15歳まで学ぶ義務があるだけで、学校へ行かなければいけないという訳ではありません。
フリースクールの活動内容
まず、フリースクールの活動内容から見ていきましょう。
フリースクールでは、一般的な学校と違い、カリキュラムが実技メインになっていることが特徴です。
ここでは、以下5つの内容を掘りさげて紹介します。
● 進路相談・カウンセリング
● 自然体験
● 芸術・スポーツ活動
● 調理実習
● 授業
それぞれ見ていきましょう。
進路相談・カウンセリング
フリースクールに通うお子さんたちの傾向からか、進路相談やカウンセリングの類をしっかり行ってくれる学校が多いようです。
文部科学省が令和元年に発表した調査によると、82.3%ものフリースクールが実施しています。
自然体験
自然観察や農業体験といった緑に触れる体験も、およそ60%のフリースクールが行っています。
引きこもりを経験しているお子さんに限らず、自然の中で遊ぶ、自然に親しむことを忘れてしまった昨今では、最高の教育と言えます。
芸術・スポーツ活動
勉強は苦手でも、絵を描いたり物をつくったり、体を動かしたりすることが好きな子は多いです。
芸術活動やスポーツ活動も約60%のフリースクールで実施されており、学びの幅広さ、またフリースクールが子どもの成長をテーマに運営されているのがよくわかります。
調理実習
フリースクールで得られる勉強以外の学びは、創作や運動だけではありません。
同じく60%ほどのフリースクールで調理実習が導入されており、戦前には行われていた、生活に役立つ知識を得られます。
授業
もちろんフリースクールでは授業も行います。
しかし、フリースクールに通うお子さんたちは、それぞれ学年や学習進度が違う点には注意が必要です。
たとえば、85.2%のフリースクールでは、個別指導の学習スタイルが採用中です。
一般的な学校のような講義スタイルの授業を行うフリースクールは、32.8%と比較的少なくなっています。
フリースクールの3つのメリット
ここまで、フリースクールの活動内容について話してきました。
ここからは、フリースクールに通う上でのメリットを、以下3つの観点から解説していきます。
● カウンセリングが受けられる
● 同じ境遇の人と出会える
● 学校に行かなくてもよい
では、それぞれ見ていきましょう。
カウンセリングが受けられる
まずはカウンセリングが受けられることです。
今では一般的な学校にもスクールカウンセラーが在籍していることは多いですが、フリースクールでは常駐しているケースが多いです。
また、同じような悩みを抱えたお子さんたちが多くいる環境から、一般的な学校よりカウンセリング室の扉を叩きやすい側面もあります。
フリースクールは、学校への復帰ではなく自立を目指す施設です。
現状の悩みだけでなく、将来設計なども親身に手助けしてくれます。
同じ境遇の人と出会える
フリースクールに通うお子さんの多くは、何らかの理由で不登校になった生徒です。
それぞれの理由やそのときの感覚は違っても、不登校になったという共通点があり、子ども同士で分かりあうことが出来ます。
家族以外の人とコミュニケーションを取ったり、同世代の友達をつくったりする機会にもなります。
誰もが傷を知っている環境は、お子さんたちの居場所になりやすいです。
学校に行かなくてもよい
最後に紹介するメリットは、学校に行かなくてもよいことです。
何らかの理由で不登校になったお子さんにとってみれば、学校に行かなくてもプロの教育を受けられるフリースクールは、欠かせない存在です。
勉強面以外にも、学校に行かなくなったことでストレスが少なくなり、より伸び伸びと生活できると言うメリットにもつながります。
フリースクールのデメリット3選
ここまでフリースクールのメリットを紹介してきましたが、デメリットについても同じく3つ見ておきましょう。
ここで紹介するデメリットは以下の通りです。
● 進学に不利
● 社会とのギャップがある
● 「近くのフリースクール」が存在しないこともある
それぞれ解説していきます。
進学に不利
まずは進学に不利であることが挙げられます。
フリースクールには学習指導要領がありません。
また、在籍しているお子さんたちの年齢にもばらつきがあり、授業の進捗にも工夫が必要とされます。
一般的な学校と比べると、どうしても学力向上は期待できない傾向にあり、受験で不利になる可能性もあります。
とはいえ、これはあくまで学力に関する視点です。
学歴面についてはのちほど詳しく解説しているので、ぜひ確認してみてください。
社会とのギャップがある
フリースクールは在籍しているお子さんたちの特性上、学校以上に一人ひとりに合わせた対応をしてくれます。
その温かく手厚いサポートはメリットであると同時に、デメリットにもなる可能性もあります。
それは『社会に出てもこんなに優しくしてもらえない』ことです。
社会の厳しさを身に教えこむ必要はないですが、フリースクールが当たり前になってしまうと、こうしたデメリットに発展してしまう点には注意しましょう。
とは言え、社会人になっても、面倒見のいい上司も存在しますから、あまり大きなデメリットではありません。
「近くのフリースクール」が存在しないこともある
最後に紹介するデメリットは、フリースクールの数です。
首都圏であれば選択の余地がありますが、地域によっては選択肢がなかったり、場合によってはフリースクールがなかったりします。
近場にないとなると、お子さんが一人で電車を利用しなければならず、親御さんの送り迎えが必要になったりするため、悩むポイントにもなるでしょう。
フリースクールは卒業資格が取れる教育施設?
ここまで、フリースクールのメリットとデメリットをそれぞれ解説してきましたが、そもそもフリースクールは卒業資格が取れるのでしょうか?
結論からいえば「取れる場合もある」といったところです。
フリースクールは、小学校や中学校に代わる教育機関ではありません。
そのため、フリースクールから学校の卒業資格はもらえません。
フリースクールの通い方としては、それら一般的な学校に籍を置きながらフリースクールへ行くという形になります。
でも在籍校の校長が認めれば、フリースクールへ行きながら卒業資格を得ることも可能なので、在籍校の校長先生と話し合ってみましょう。
フリースクールとは?から選ぶポイント3つ
さて、では続いてフリースクールを選ぶ上でのポイントを紹介していきましょう。
先ほど話した卒業資格が取れるか、つまり「校長の認可が出ているか」という点を含めた、以下の3つを解説していきます。
● 卒業資格が取れるか
● 勉強スタイルはお子さんに合っているか
● フリースクールの環境で考えてみる
それぞれ見ていきましょう。
卒業資格が取れるか
まずは卒業資格が取れるかどうかです。
ここを重要視する親御さんは多いのではないでしょうか?
小学校・中学校も高校も、俗に認可校と呼ばれるフリースクールであることが条件ですが、これは、校長とその設置者である教育委員会によって決まります。
まずは認可校であるかどうかチェックしたうえで、ほかのポイントを見ていくのがよいでしょう。
また、高校生の年齢の生徒であれば「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)」に合格することでも、高卒資格は得られます。
つまり、中学校を卒業していなくても高校卒業資格は試験によって得られるという事ですから、お子さんの進路のために、ぜひ覚えておいてください。
勉強スタイルはお子さんに合っているか
次に、勉強スタイルが合っているかというポイントです。
これは2つの観点から見ることができます。
1つは「個別指導の授業か、集団指導の授業か」というもの。
フリースクールによっては授業を組み合わせて行うところもあるようですが、休んでも置いていかれにくい個別指導が基本的には合っています。
もう1つは「授業の量や質」です。
フリースクールによって教育方針が違うため、学業への熱の入れ方まで施設によって異なります。
このように学校によって勉強スタイルや熱の入れ方が異なるので、どこを受験するのか、本人の学習意欲はどうかなどを参考に決めていきましょう。
フリースクールの環境で考えてみる
最後のポイントは、フリースクール自体の環境です。
どれだけ考えても、実際に通うのはお子さんです。
フリースクールへ実際に足を運んでみて、在籍している先生やお子さんたちとうまくやっていけそうか、お子さん本人の目から見た評価が一番、大切です。
また、家からの距離はどうか、設備はどうか、見た目はワクワクするものかなども判断基準になりますね。
実際に行ってみたときに、ぜひそのあたりも確認してみましょう。
フリースクールとは料金無料で通える?
デメリットを見ても、よいことばかりのようなフリースクールですが、費用のことも気になりますよね。
フリースクールという名前から「free=無料の」「school=学校」という誤解も少なくありませんが、フリースクールは民間が運営する有料の教育施設です。
むしろ民間運営のため、公立の一般的な学校よりも費用は高いです。
また、就学支援金制度も使えず全額自己負担になります。
フリースクールとはいじめや不登校を解決できる施設?
最後に、フリースクールがいじめや不登校を解決できるているかについてお伝えします。
結論としては、一定のお子さんがフリースクールによって救われている一方で、フリースクールに通ってない子には支援が届かず、救えていません。
文部科学省の最新の調査によると「不登校児童生徒」の数は全国で約12万6千人。
そのうち、フリースクールなどの民間施設で教育を受けている小中学生は、たったの4千人ほどしかいないといわれています。
フリースクールの数が圧倒的に足りていないのです。
とは言え、いじめはいじめが起こった学校内で解決されるべきであり、その学校や運営している文科省が解決していないのですから、フリースクールに救えるはずも、救う義務もありません。
フリースクールとは不登校のお子さんをサポートする教育施設
フリースクールは不登校のお子さんたちをサポートする民間の教育施設です。
勉強も個別指導を主とし、生徒ごとの学習進度に合わせたサポートが用意されています。
とはいえ、費用はそこそこ高めです。
実は、校長の認可によって卒業資格が得られる制度は、フリースクールだけのものではありません。
費用が高いと感じた方や、近くにフリースクールがない方は、家庭教師をつけてサポートを受けるのもひとつの手段です。
どのような方法で卒業単位とするかは学校と相談することなので、一度学校側とよく相談し、お子さんにとって最適な行動を取れるようにしてみてください。
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私たちは、「今からでも勉強は間に合う!」「自分でもできる!」「少しずつでもいいんだ!」 と、お子さん自身が一歩ずつ確実に、自信を持てるよう指導していくことが得意な家庭教師です。
勉強が遅れてしまった子にはいきなり「学校の授業」に焦点を当てるのではなく、お子さんの気持ちの寄り添った「段階を踏んだ指導」が大切です。
勉強以前のことにも少しずつ慣れてきたら、お子さんの状況(段階)に合わせて、勉強方法を変えています。
だからこそ、「誰が、どのように教えるのか」そして「お子さん一人の時の勉強のやり方」に徹底的にこだわって全力でサポートしています。
お子さんに感じてもらいたいのは、自分の努力で結果を出す小さな成功体験の積み重ね。
「焦らず・ゆっくり・根気強く」お子さんのペースで「勉強の遅れを取り戻す」指導ができるのが、家庭教師のあすなろの【他にはない強み】です。
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