不登校の定義と、不登校と定義される欠席日数のQ&A
最近では不登校が珍しい現象ではなくなったので、不登校という言葉を知らないお母さんは、ほとんどいないと思います。
そして少しでもお子さんが学校へ行きたがらないようになると、「うちの子は不登校気味だし」なんて思ったりしますよね。
でも『不登校』という言葉には、定義があるのをご存じですか?
そこで今日は、不登校の定義について、学びながら解説していきます。
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不登校の定義
ひと昔前では、学校に登校しない子に対しては、『登校拒否』という言葉を使っていました。
不登校という言葉が生まれたのは、実は、1998年。
この年に文部科学省は、『年間30日以上欠席したもの』が不登校になるという定義を定めました。
それから、不登校という現象がブームのように多くなっていったのです。
不登校と定義される欠席日数のQ&A
欠席日数のQ&A①:Q 病気で年間30日以上欠席しても不登校になるの?
A いえ、不登校にはなりません。
解説
年間で30日以上欠席したからと言って、誰でも不登校になる訳ではありません。
不登校と認定するには、「どんな理由で欠席してしまったのか?」で決まります。
病気と経済的な理由から学校を欠席した場合は、不登校の定義にはなりません。
例えば、「入院して年間50日欠席した」としても、この場合は不登校とは呼ばれません。
不登校とはあくまで、
『学校に行きたくない』
『学校に行けない』
といった理由で年間30日以上欠席した場合のみ、不登校と認定されます。
欠席日数のQ&A②:Q 朝になると「お腹が痛い」と言って休むことが多いんだけど、それも不登校の欠席に入るの?
A 入る場合もあるし、入らない場合もあります。
解説
ご家族が学校にお子さんの欠席理由を報告する時、なんて言いますか?
「今日はお腹が痛いそうなので、お休みさせます」
通常であれば、このように言いますよね。
初めのうちは、周りの大人はもちろんですが、お子さん本人にも不登校なんて意識はなく、本当にお腹が痛くなってしまう場合は多くあります。
そして後になってから、「ああ、あの腹痛は学校に行きたくないストレスサインだったんだなぁ」とわかったとしても、それは過去の話なので推測にすぎないことになります。
ですから不登校の欠席にはカウントされません。
ですが親御さんが、
「お腹が痛いと言っていますが、学校に行きたくないみたいなので欠席します」
と学校に報告している場合は、不登校の欠席としてカウントされてしまいます。
不登校と定めるか定めないかの最終決断は学校がします。
でも、学校としては親御さんからの報告を聞くしか判断のしようがありません。
ですから、年間30日程度の欠席をしながらでも、親御さんの学校への報告の仕方次第で、不登校になるか?ならないか?が変わってくると言えます。
欠席理由を不登校と結びつけないようにすれば、不登校とは認定されません
不登校の定義で大きなポイントとなるのは、欠席日数と欠席理由です。
年間30日以上の欠席と、欠席理由が病気や経済的なこと以外であれば、不登校と認定されます。
これは国が決めた定義に基づいて決定しているので、親御さんが「不登校にしないでください」と訴えたとしても回避できません。
もし本当の理由がどうであれ、「不登校って言われたくない」と思えば、学校には「突然の体調不良」など、誰でもなり得る病名を報告しておきましょう。
大切なのはお子さんの心の状態で、不登校のレッテルがつくかつかないか等と言うお役所レベルの話ではありません。
担任の先生がどんなに親切な先生だったとしても、やはり公務員ですから先生も報告されると、国へ報告せざるを得ない事情があります。
まずはご家族の方の判断で病欠させ、お子さんをゆっくり休ませてあげましょう。
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