子どもへの対応

不登校から学校復帰に向けた、家での過ごし方

この記事の著者

柳 聡明 / 不登校訪問専門員

お子さんが不登校になってしまうと、ご家族の方は「学校に復帰して欲しい」「早めに回復するにはどうしたらいいの?」とお悩みになると思います。

不登校の子はほとんどの時間を家で過ごすので、家での過ごし方がとても大切。

今日は不登校から学校復帰に向けた、家での過ごし方をご紹介します。



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不登校から学校復帰に向けた、家での過ごし方

学校復帰に向けた過ごし方①:コミュニケーションをとる

一人暮らしの人の笑い話でよく聞くのが、「コンビニ行ったら声が出なかった」ということ。
自分一人だけで暮らしていると誰とも対話できないので、いきなりしゃべろうとしても上手に発声できず、また一瞬ですが言葉が出てこない場合もあります。

不登校の子も、不登校になってからは対話が激減してしてしまうので、コミュニケーションが苦手になってしまう子がほとんど。

親御さんが声を掛け、ご家族の方としゃべらなければ、コミュニケーションは減る一方。普段の生活からおしゃべりする能力を失わないように気を付けることが重要なんです。
どんな話題でもかまわないので、親御さんからどんどんコ三ュニケーションをとってあげるようにしましょう。

学校に復帰しても、社会に出ても、コミュニケーションは生きていく上で必要なスキルです。
「もう、しゃべりすぎ」「うるさいんだから」と感じるくらい、お子さんをしゃべらせてあげてください。



学校復帰に向けた過ごし方②:自己肯定感を高める

 
お母さんにも経験があると思いますが、誰とも対話せず自分一人でいると、気持ちが追い込まれてしまうもの。
大人だってそうなのですから、不登校の子は、想像以上に焦燥感でいっぱいになっています。人と接しないことで孤独になり、外に出られず周りの人にも追いていかれてしまうような強い焦りを感じているんです。

このような心理から、不登校の子の自尊心はどんどん下がってしまい、自分のことを認めてあげることができません。
この自己肯定感がないと、学校へ復帰するのは難しいと言っても過言ではないのです。

ですので、お子さんの長所を見付け、どんな些細なことでもお子さんを褒めてあげましょう。
褒められて小さな成功体験をたくさん積んでいくことで、お子さんは少しずつ失ってしまった自信を取り戻し、自己肯定感を持つことができるようになります。



学校復帰に向けた過ごし方③:役割を与える

 
不登校の子はせっかく家にいるのですから、洗濯物をする、食器を洗う等の家事を、お子さんの役割として分担させましょう。

家事をお子さんにやらせればお母さんとの会話も増えるし、昼夜逆転も防げます。

さらに役割を与えられることで、お子さん自身も誰かに必要とされている実感が持てます。
人は必要とされることで初めて、生きる意味を見つけることができます。これ以上落ち込ませないためにも、家でのお子さんの役割を、たくさん与えてあげてください。



家での過ごし方は、学校復帰に大きく影響します!

昼夜逆転など生活リズムを崩してしまうのは、家での生活時間をどう過ごすかに大きく左右されますよね。

また家での過ごし方次第で、コミュニケーションスキルも変わってきます。

さらに、せっかくお子さんが学校に復帰しても、自己肯定感が低いままだと楽しい学校生活が送れるはずもなく、不登校に逆戻りしてしまう場合もあります。

まずはご家族の方が手助けしてあげながら、お子さんが生活の基盤を自分でつかめるよう支援してあげてくださいね。

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この記事の著者

柳 聡明 / 不登校訪問専門員

とにかくサッカー漬けの毎日。8歳からサッカーを始め大学でもサッカー部に所属していました。高校は県でも有数の進学校にスポーツ推薦で入学。なので、授業についていくのにも必死。最初の定期テストでは赤点も3つ…。この成績が続くと部活もクビに…。なんとかしなければと、登下校の時間やスキマ時間を使って、勉強と部活の両立の方法を考え乗り越えてきました。こうした自分の経験も活かして、勉強で困っているお子さんを一人でも多くサポートしていきたいと思います。

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