発達障害の子でもスラスラ覚えられるようになる記憶術の使い方
せっかく勉強しても、「なかなか覚えられなくて…」とお悩みではありませんか?
また覚えたはずのことでも、いざとなると「忘れている」場合も多いですよね。
勉強には「覚えていく」ことが、とても大切。
今日は記憶の仕組みと、どんな子でもカンタンにできる記憶術についてお伝えします。
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記憶の仕組み
記憶の仕組みを解明するには、脳の仕組みを解明しなければわからない為、まだ少ししかわかっていません。
ですので、今わかっている記憶の仕組みをベースに皆さんにお伝えしていきますね。
「覚えること」がある場合、まず情報を目か耳からインプットします。
すると脳に短期記憶として保存されます。
ここまでが短期記憶の仕組みなのですが、テストで解答するためには長期記憶に残さなければなりません。
その方法を知るには、やはり脳の仕組みを簡単に知っておく必要があります。
脳の記憶をつかさどる『海馬(かいば)』が、情報を選んでしまう!?
脳には『海馬』と呼ばれている部分があります。
『海馬』はなんと、夜、寝ているときに短期記憶として保存された情報を、
・必要な情報だから残す
・いらない情報だから忘れる
と必要に応じて情報を選んでしまうのです。
わかりやすく記憶の順番を書くと、こうなります。
目か耳から情報をインプット
↓
短期記憶として保存
↓
寝ているときに、海馬が必要な情報を選ぶ
↓
長期記憶として保存
このように長期記憶に残すためには、情報を『海馬』に選び出してもらう必要があるのです。
記憶力は感情にも大きく左右される!?
実は、脳に記憶されるかどうか、つまり『海馬』に情報を捨てられないようにするには、感情がとても大切。
海馬は、その人が生きていく上で必要な記憶かどうか、夜、寝ている間に選びます。
イヤイヤ勉強する
↓
嫌な記憶
↓
海馬が必要ないと判断
↓
捨てられてしまう
↓
覚えていない
脳はこのように働いていくので、楽しく勉強することは非常に重要なのです。
お母さんも、『嫌なことはいつの間にか忘れてしまうけど、楽しかったことはずっと覚えてる』ことってありませんか?
それと一緒です。
数学の問題を解きながら「やった!解けた!!」と喜べば、その公式はいつまでも記憶に残ります。
やり方次第で記憶力を高めていけることを、ぜひ実感してみてください。
発達障害の子でもカンタンに覚えられる記憶術とは?
海馬が勝手に情報を選んでしまうとはいえ、「これは絶対、覚えて欲しい!」ということがありますよね。
記憶テクニックの一例として、連想記憶法をご紹介します。
連想記憶法とは、覚えることを何かと連想して記憶してしまう方法です。
例えば、学校からの帰りに《傘を持ち帰る》ことを忘れないようにしたい!と思ったら、まずは、傘の色と靴やTシャツなど身近なものと同色にします。
そして、靴の色を見たら、「傘!!」と思い出すように記憶しておくのです。
忘れっぽい子の場合は、靴だけでなく同色のものを何点か身につけてもいいでしょう。
この手法を勉強に取り入れていけば、《覚えること》はずっとカンタンになります。例をあげるとこんな具合です。
日本の歴代首相を初代から10代まで覚えたい場合
歴代日本国首相・・・初代:伊藤博文、2代:黒田清隆、3代:山県有朋、4代:松方正義、5代:伊藤博文、6代:松方正義、7代:伊藤博文、8代:大隈重信、9代:山県有朋、10代伊藤博文
この順番を正確に覚えよと言われても「えー、すぐには無理」と思うかもしれません。
でも、
いくやま いまい おやい
この言葉を覚えるのは、それに比べてすごくカンタンですよね。これは歴代首相の頭文字。この《いくやま いまい おやい》だけ覚えておけば、10代首相まではいつでも思い出せることになります。
発達障害の子でも、楽しいことと連想させれば記憶しやすい
楽しくも苦しくもない、ただのルーチンになってしまうと記憶として残りません。
でも人間は、特別なことや楽しかったことは、ちゃんと覚えているもの。
だからこそ、覚えて欲しい勉強こそ楽しくやる必要があります。
お子さんにとって、どんなことが楽しいのか、親御さんがよく見極めてあげてください。
「どうして覚えてないの!?」と頭ごなしに叱りつけるのではなく、「どうしたら楽しいことに変換してあげられるかな?」と、お子さんと一緒に考えてみてください。
やり方次第で、人間はいくらでも覚えることが可能だと言うことを忘れないでくださいね。
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