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ワーキングメモリが低い子でも成績をグングンアップさせる勉強法とは?

この記事の著者

車 重徳 / 心理カウンセラー

発達障害を抱えている子やグレーゾーンの子は
「勉強したことがなかなか覚えられない」
とお悩みではありませんか?
ワーキングメモリが低いというだけで、勉強に苦戦してしまう子は多いです。

なぜなら、ワーキングメモリとは『短期記憶』だから。
『短期記憶』が低いと、その先の『長期記憶』にはなりづらく、学習した内容が
記憶として定着されにくい、
という結果になります。

今日は記憶の仕組みとワーキングメモリが低い子の勉強法について、ディスレクシアの子の体験談も交えながらご紹介していきたいと思います。

ディスレクシアとは

学習障害の一種で、知的能力および一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害

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人間の情報の入力器官は、基本的に2つ

学校で学習した情報は、目か耳から入ります。

ワーキングメモリとは主に聴覚の短期記憶なので、ワーキングメモリが低い子は目で見たらわかるようにしてあげるといいのです。

目で見てわかる情報を入れる際には、イメージ情報が良い場合と文字情報が良い場合の2パターンに分かれます。

イメージ情報
  • 絵・イラスト
  • 写真
文字情報

文字で、わかるように書いてあるもの

この2パターンをお子さんに見せて練習していくうちに、『うちの子はどっちが得意か』がわかるようになります。

文字情報をもっとわかりやすく理解できる方法とは?

イメージ情報の方が理解しやすい子にとっては、学校の教科書は文字だらけで辛いですよね。とは言っても、学校の成績をアップするには教科書を理解するのが一番の近道。
そのため少しでも、文字の認識力を上げる必要がありますよね。

では、どのようにすれば、文字情報の認識力がアップするのでしょうか?
そのキーワードとなるのが、文字デザインです。

ポイントは3つあります。

3つのポイント

【フォント】【サイズ】【色】です。

実は文字の【フォント】【サイズ】【色】によって、その文章の理解のしやすさが変わるのです。
教科書をひと目見ただけで理解できるようになったら、すごく嬉しいですよね。
そのための方法を、体験談を交えてご紹介します。

文字が読めないKくんが、スラスラ読めるようになった秘訣とは?

Kくんという、小学4年生の男の子のお話です
Kくんは教科書の文字が、なぜか読めません。会話は普通にできます。視力も問題ありません。
でも教科書の文字だけではなく、授業で配布されるプリントも読むことは困難でした。
そう、お気づきかもしれませんが、Kくんはディスレクシアの可能性があります。

そこで、私はふと、その子の色の認識が気になりました。なぜなら、白の背景に黒い文字だと読めないKくんですが、文字の色が違うところは読むことができたからです。

もしかして、ベースとなる紙の色も関係あるのかな?と思い、色々な色紙に別の色で文字を書いていったのです。

その結果はKくんは、なんと黄色の紙に青い色で書かれた文字はスラスラと読むことができたのです!これには、本人も親御さんもビックリ。

白背景に黒文字は読めないけど、黄色背景に青字は読めた!

親御さんは感激して、早速、在籍している小学校にその事実を伝えました。そして、担任の先生に要望を出したのです。

「Kくんのプリントは、全て黄色の紙に青の文字で書いて欲しい」と…。

しかし、学校側の回答はNOでした。
まぁ、こればっかりはどうしようもないのですが、Kくんが在籍しているその小学校にはカラーコピー機がありませんでした。通常よくある、わら半紙での印刷でしか、その小学校では対応できなかったのです。

転校も考えました。しかし、「転校しても変わらない」とわかり、今の環境で、できる限りのことをするしかない、という結果になりました。

それでも黄色の紙に青い文字であれば読めるという事実は、とても大きな発見でした。これで学校側が対処できないとしても、親御さんが対処してあげる事はできるからです。

教科書は工夫次第で、理解できるようになる!!

先程もお伝えしましたが、学校の成績をアップするには、教科書を理解するのが一番の近道。

文字を理解することが苦手な子でも

  • 教科書にマーカーを引いてあげる
  • 色線で書いてあることをカテゴリ分けしてあげる(ポイント・理解の仕方・答え方などに分ける)

等の工夫で、今までよりもグンとわかりやすくなります。

お子さんの特性に合わせて、ご家庭でいろいろ工夫してみることをオススメします。

どんなに「○○が苦手」「できない」子でも、やり方を発見してあげれば解決する事がたくさんあります。周囲の大人たちは、そのやり方をできるだけ多く発見してあげる事が大切なのです。


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この記事の著者

車 重徳 / 心理カウンセラー

学習塾にて不登校、発達障害や学習障害の子の学習指導不登校、発達障害や学習障害の子の高校を立ち上げ→同高校の運営および心理士・カウンセラーとして活動高校を運営しつつ、放課後デイサービスを9か所立ち上げ高校、放課後デイサービスを運営しつつ、児童発達支援を8か所立ち上げ

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