支援のコツ

発達障害の子が、体育の授業や運動会が苦手な理由って?

この記事の著者

房前 みなみ / 発達障害コミュニケーション指導者

「うちの子、運動は大好きなのに、体育や運動会には参加したがらなくて…」
 
運動会シーズンになると、お子さんの活躍を見たいご家族の方から、このような相談をよく受けます。

でも発達障害の子にとって、ただ運動するのと、体育の授業や運動会はまったく違うものなのです。

なぜ、運動会をイヤがったり、体育の授業に出たがらなかったりするのでしょう?

ここでは、運動は好きなのに体育や運動会に出られないお子さんを、ご家族の方が受け入れられるように、その理由について考えていきましょう。
 

『勉強が苦手』な子専門で34年の家庭教師あすなろの体験授業を受けてみませんか?

あすなろでは、どこよりもお子さんの気持ちに寄り添い、勉強が苦手な子にとって最高の勉強法を教えています。
まずは、家庭教師のあすなろのホームページをご覧くださいね。

今ならキャンペーン実施中 家庭教師のあすなろを詳しくみる

発達障害の子が体育の授業が苦手な理由

体育の授業と運動会に出たがらない理由には、少し異なる部分があります。

まずは、運動会にも共通することではありますが、体育の授業に出たがらない理由について考えてみましょう。
 

☆体操服を着たくない

発達障害のお子さんは、一つ一つのものにこだわりを持っています。

そのこだわりの中に洋服も入っており、ご家族の方は洋服選びに苦労しているのではないでしょうか?
 
そんな強いこだわりを持っているお子さんが、自分が着たくない体操服を受け入れられるでしょうか?

実は、この『体操服を着なければいけない』というルールが、体育に参加したくない理由の一つとなっていることがあります。

それでは体操服を着なくていいなら、体育に参加できるのでしょうか?

答えは、○でも×でもありません。
 
発達障害の子は、体操服にだけこだわっているとは限らないからです。

しかし、それだけにこだわっているのであれば、体育に参加させることは容易になるかもしれません。
 
・体操服に着替えなくても、まずは参加させてあげる
・「体育の授業は体操服に着替えます」という指示を出し、先の予定を明確にしてあげる
 
上記のように、まずは体操服に着替えなくても体育に参加できるのか、学校の先生に相談しましょう。

そして体育ができるようであれば、体育の授業は体操服に着替えるということを、体操服を見せたり授業風景の写真を見せたりしながら、少しずつ見通しを立てて教えてあげましょう。

そうすることによって、年数はかかっても『体育の授業には体操服を着る』ということを、受け入れていけるようになるはずですよ。
 

☆集団行動が苦手

自分が好きなように動いて良い遊びの運動と異なり、体育の授業には集団行動が伴います。

ルールなど決まっていることを理解し実行するのは、発達障害の子にとっては大変なことです。

それを決められた時間で行うということは、自分のペースも崩すことにもなり、大好きな運動であっても、体育になると参加したくないモノになってしまうのです。

そんな場合は、見学からスタートしても良いのではないでしょうか?

見学をして、お子さんが運動したいと思えば、自ら行動を示すはずです。

一番大切な事は、体育に参加することではなく、大好きな運動を嫌いにさせないことです。
 

発達障害の子が運動会が苦手な理由

 
運動会に出たがらない理由として、体操服の問題や集団行動の問題も含まれますが、一番、体育の授業と異なるのは環境が違い過ぎることです。

発達障害のお子さんは、いつもと異なる環境に適応することが、非常に苦手です。
 
「知らない大人がたくさんいる」「たくさんの人に見られている」
 
こんな中では子どもはパニックを起こしたり怖がったりしてしまいます。

小学校低学年のうちは、運動会という環境を初めて体験し、驚いてしまい参加することは困難かもしれません。

しかし、運動会を見ながら歳月を重ねていくと、その環境を理解することができ、慣れやお子さん自身が成長していることもあり、運動会に出ることできるようになったりします。
 
大切なのは、焦らないこと。

無理矢理、出させてしまうと、運動会がトラウマになり、一生参加することができないかもしれません。

「義務教育が終わるまでに出られるようになればいいか」というような、長い目で見てあげてくださいね。
 

発達障害の子の苦手は、少しずつ適応していくことができます

 
以上のように、体育の授業や運動会に参加することができないのには、次の理由が挙げられます。
 
・集団行動が苦手
体操服を着るのに抵抗がある
・環境の変化に戸惑っている
 
いきなりは難しくても、どれも少しずつ適応していけば、いつの日か運動会にも体育の授業にも参加できるようになる可能性は秘めています。

まずは焦らず、お子さんの気持ちにじっくり寄り添ってあげてください。

運動が好きなお子さんなら、きっと体育の授業でも運動会でも、いつか輝ける日が来るはずです。
 

発達障害サポート資料

この資料でわかること

  • 発達障害の子を伸ばす教育とは?
  • 特性に合わせた具体的な教え方
  • よくある困りごとと対応例 など

発達障害の専門家が監修!お子さんをぐーんと伸ばす接し方を徹底解説

この一冊で、特性ごとの勉強の悩みがスッキリ解消!
教え方に困った時にスグに対応できる!

無料で受けとる
  • 家庭教師のあすなろ初めての方へ
  • 家庭教師のあすなろバナー

【公式】instagram

instagramでも『特性をグーンと伸ばす接し方』や『不登校の子のための勉強法』など、役立つ情報をどんどん配信しています。ぜひ遊びに来てくださいね!

この記事の著者

房前 みなみ / 発達障害コミュニケーション指導者

体を動かすのが大好き、誰とでも仲良くなれるタイプです。学生時代は陸上部に所属し、負けるのが大嫌い。とにかく強くなりたくて部活が終わった後も自主練!「勉強よりも部活!!」というタイプでした。なので、勉強にはかなり苦労しました…。でも、母が頼んでくれた家庭教師の先生のおかげで、成績を上げることができました。今度は私も同じように勉強で困っているお子さんのために「家庭教師のあすなろ」のスタッフとして、少しでも勉強を好きになってもらえるようなサポートを心がけています。

家庭教師のあすなろ発達障害ページバナー

アクセスランキング

ピックアップ