【家庭教師の種類を徹底解説】それぞれの特徴や違いを公開

この記事の著者

井上 智嗣 / 家庭教師のあすなろ 代表

「家庭教師っていろんな種類があって、よくわからない…」
「会社によって料金がぜんぜん違うし…。何が違うの?」
「いろいろ見たけど、結局どれを選んでいいかわからない…」

家庭教師は、単純に一括りにできないほど種類がたくさんありますし、それぞれ強みやメリットも違うので「どれを選んでいいのかわからない」という方も多いと思います。

そこで、初めて家庭教師を検討される方でもわかるように、家庭教師の種類について詳しく解説していきます。それぞれの強みや違いについても説明するので、ぜひ家庭教師選びの参考にしてみてくださいね。

家庭教師の種類を理解するには

複雑な家庭教師の種類を理解するには、以下の3つの視点に分けて整理すると、グッとわかりやすくなります。

【種類①:契約形態】個人契約・家庭教師会社
【種類②:教師のランク】学生・社会人・プロ
【種類③:指導形態】訪問・オンライン

表にまとめると次のとおりです。

では、この3つの視点を元に、それぞれの特徴や違いについて説明していきます。

種類①契約形態:個人契約・家庭教師会社

最初の視点として挙げられるのが『契約形態』です。
カンタンに言うと、家庭教師を「個人に直接頼む」のか、それとも「会社」に頼むのか、の違いですね。
ここでは、個人に直接頼むのを「個人契約」。会社に頼むのを「家庭教師会社」として説明していきます。

個人契約の特徴

家庭教師の個人契約とは、家庭教師と生徒(または生徒の保護者)との間で条件を交わし契約することです。

個人の家庭教師を頼むには

  • 知り合いに頼む
  • 大学の掲示板やマッチングサイトなどで見つける

の方法があります。

直接交渉ができるので、柔軟に対応してくれたり、料金を比較的安く済ませることができます。ですが、個人との取引なので安全面や指導の質に関して不安な点があります。後々トラブルにならないように、家庭教師のスキルや信頼性を確認するために面接を行い、事前に約款や規約を提示し十分に説明を受けた上で取り交わすことが望ましいです。

個人契約のメリット・デメリットをまとめると、次のとおりです。

個人契約のメリット

1.先生の選び方が自由:
個人契約では、生徒や保護者が自分で家庭教師を選ぶことができます。先生とのマッチングが重要な場合や、自分で信頼できる先生を見つけたい場合には、個人契約が有効です。

2・費用が抑えられる:
個人契約では、家庭教師会社の手数料や管理費用が不要なため、その分費用を抑えることができます。

3.指導内容に柔軟性がある:
個人契約では、生徒のニーズに合わせて、自由に指導内容を決めることができます。また、家庭教師と直接やりとりをすることで、指導内容の細かい部分まで確認することができます。

個人契約のデメリット

1.先生の選定に時間がかかる:
個人契約では、家庭教師を自分で探し、面接を行う必要があるため、時間や手間がかかる場合があります。また、複数の候補から選ぶ場合には、選定に迷うこともあります。

2.先生の質に不安がある:
家庭教師会社に比べて、個人契約では先生の選定によって指導の質が大きく変わってしまうことがあります。特に、初めて家庭教師を頼む場合には、先生の選定に不安を感じることがあるかもしれません。

3.トラブルに対応するのが難しい:
家庭教師会社に比べて、個人契約では指導に関するトラブルが発生した場合、解決するのが難しいことがあります。例えば、予定の変更や遅刻、指導内容の不一致などが生じた場合、家庭教師と直接交渉する必要があるため、解決までに時間がかかることがあります。

4.安全面への不安がある:
個人契約の場合、家庭教師が生徒の自宅に訪問することが多いため、安全面についての不安が生じることがあります。また、先生の経歴や保険加入状況を確認することができない場合もあります。

家庭教師会社の特徴

家庭教師会社(家庭教師センターとも呼ばれます)は、会社に在籍する家庭教師を紹介してくれるところです。家庭教師会社に頼むには、ホームページから問い合わせるのが一番カンタンです。

家庭教師会社に頼めば、生徒の成績や学習目標などから専門スタッフが最適な家庭教師を選定し指導計画を立ててくれます。生徒や保護者のニーズに合わせた指導を提供しているため、安心して利用することができます。初めて家庭教師を検討する方にもわかりやすく手軽に利用できるサービスと言えます。

家庭教師会社のメリット・デメリットをまとめると、次のとおりです。

家庭教師会社のメリット

1.自分に合った先生が早く見つかる:
家庭教師会社には多数の家庭教師が登録しており、生徒や保護者はその中から選ぶことができます。このため、自分に合った家庭教師を選ぶことができます。

2.先生の質が高い:
家庭教師会社は、先生の採用基準を高く設定しているため、高い質の家庭教師を紹介してもらえます。指導経験が豊富な先生が多いため、お子さんにとって適切な指導を受けることができます。

3.無料のサポートが充実:
家庭教師会社では、無料の教育相談や学力診断、指導計画の作成、進捗報告など、生徒や保護者に無料でサポートを提供しています。

4.万が一のトラブルにも対応:
家庭教師会社は、先生の質を事前にチェックしているため、万が一のトラブルが発生した場合も適切に対応してくれます。

5.経験豊富な先生が多い:
家庭教師会社には、経験豊富な先生が多数登録しているため、専門的な知識を必要とする科目や難易度の高い学年にも対応できます。

家庭教師会社のデメリット

1.料金が比較的に高い:
家庭教師会社は、個人契約に比べて料金が高い場合があります。その理由は、家庭教師会社が提供するサービスには、生徒との面談、講師とのマッチング、指導計画の作成や進捗管理など、個人契約では受けられないサービスが含まれているからです。

2.柔軟に対応してくれない場合も
家庭教師会社によっては、柔軟に対応してくれない場合があります。例えば、契約期間や指導回数、指導時間が決まっている場合、途中で変更することが難しいからです。

種類②教師のランク:学生・社会人・プロ

次の視点として挙げられるのが『教師のランク』です。大きく分けると、学生・社会人・プロの3つに分けられます。また、学生になると在籍の大学によって料金が変わることが多いです。
では、それぞれの特徴についてお話ししていきます。

学生家庭教師

学生家庭教師は、子どもと近い年齢であるため、生徒とのコミュニケーションが取りやすく学習に対するモチベーションアップにつながることがあります。比較的料金が安く指導時間の柔軟性があることが多いので、家計に負担をかけずに家庭教師を利用できるというメリットがあります。

注意すべき点は、先生の在籍大学のレベルによって料金が変わることです。
特に、東京大学を始めとする難関国立大や慶應大学・早稲田大学・上智大学などの難関私立大は特に高額になる傾向にあります。

また、学生家庭教師には指導力や知識面での不足、指導経験の不足、指導計画の作成の難しさなどの課題があるため、指導の質が安定しない場合があります。そのため、個人契約よりも研修がしっかりしている会社や厳しい条件で選定している会社を選んだほうが安心して任せられます。

学生家庭教師のメリット・デメリットをまとめると、次のとおりです。

学生家庭教師のメリット

1.家計の負担が少なく済む:
学生家庭教師は、プロの家庭教師に比べて料金が安く、家計に負担をかけずに家庭教師を利用することができます。また、学生家庭教師は、指導時間の調整がしやすいため、必要な時間だけ指導を受けることができ、無駄なコストを削減することができます。

2.モチベーションにつながりやすい:
学生家庭教師は、生徒と年齢が近いため、生徒とのコミュニケーションがしやすいというメリットがあります。生徒が家庭教師に対して親しみを持ち、指導に対するモチベーションが高まることがあります。

3.スケジュールの調整がしやすい:
学生家庭教師は、指導時間の柔軟性が高くスケジュールの調整がしやすいというメリットがあります。生徒のスケジュールに合わせた効率的な指導ができます。

4.新しい知識や情報が得られる:
学生家庭教師は、まだ若い世代であるため、新しい知識や情報を得ることができるというメリットがあります。学生家庭教師とのコミュニケーションを通じて、生徒が新しいことを学び、成長することができます。

学生家庭教師のデメリット

1.指導力や知識面での不足:
学生家庭教師は、プロ家庭教師に比べると専門的な知識や指導経験に不足があるため、指導の質が安定しない場合があります。生徒にとって重要な基礎学力や受験対策など、高度な知識が必要な場合には、専門的な知識を持ったプロの家庭教師が必要となる場合があります。

2.トラブル対応に弱い:
学生家庭教師は、経験不足からトラブルが発生した時の対応力に不安な点があります。個人契約であれば事前の契約の際には、内容をしっかり把握しヌケモレがないようにチェックするようにしましょう。家庭教師会社に依頼する場合には、トラブル時にしっかり間に入ってくれる会社なのか契約前に確認しましょう。

社会人家庭教師

ここ数年で副業が認められている会社が増えてきました。こうした就業後や土日の時間を使って家庭教師として指導する仕事をする人のことを「社会人家庭教師」と呼びます。
社会人家庭教師は、コミュニケーション能力が高いため生徒との信頼関係を築くのが得意です。また、生徒の学習状況や進捗状況を適切に把握し、指導計画を立てることができるため、生徒の学力アップにつながりやすいと言われています。
しかし、時間的な制限や指導経験の不足から得意分野以外の指導に不安があります。

社会人家庭教師のメリット・デメリットをまとめると、次のとおりです。

社会人家庭教師のメリット

1.モチベーションにつながりやすい:
社会人家庭教師は、自分の専門分野や職業で培った知識やスキルを持っています。指導の合間などに仕事の話や将来の進路についてのアドバイスも聞けるため、将来の夢が広がったり人生の具体的な道筋が見つかったりと、勉強のモチベーションにつながることが多いです。

2.生徒の個性や能力に合わせた指導が得意:
社会を経験しているからこそ、個性や能力を引き出すのが得意だと言えます。目標達成のための計画立案や進捗状況の確認、的確なアドバイスなどが優れているため、目的達成の期待が高まります。

社会人家庭教師のデメリット

1.時間的な制限:
仕事やプライベートの時間の合間を縫って指導を行うため、指導時間が限定される場合が多くなります。テスト前に回数を増やしたい時や急な時間変更がある場合は、事前に相談しておく必要があります。

2.料金が高い
専門的な知識やスキルを持ち合わせているため、学生家庭教師よりも高額になることがあります。

3.家庭教師としての指導経験が少ない
教育現場での経験が不足している場合があるため、生徒に適切な指導を提供することができない場合があります。また、社会に出てから学校教育から離れていることや自分の専門分野に特化した指導を行うことが多いため、それ以外の科目や分野に関しては指導が難しい場合があります。

プロ家庭教師

プロ家庭教師とは、専門的な知識や技能を持ち、個別指導によって生徒の学力向上をサポートする教育専門家です。生徒の学習状況に合わせてカリキュラムを作成し、学習のモチベーション向上や理解力の向上を目指します。ただし、専門性が高いため料金は高額です。難関校を受験するお子さんや専門性の高い指導が必要なお子さんにオススメです。

プロ家庭教師のメリット・デメリットをまとめると、次のとおりです。

プロ家庭教師のメリット

1.質の高い指導が受けられる:
教育方法や学習スタイルに精通しており、個々の生徒に合わせたカスタマイズされた指導を提供することができます。

2.解法テクニックを教えてもらえる:
学習能力を向上させるのに役立つ多くのテクニックを知っています。また、生徒が理解できない箇所については、丁寧に説明し質問や疑問にも答えてくれます。

3.難関校合格が期待できる:
プロ家庭教師は専門的な知識や経験を持っているため、難関校合格が期待できます。マンツーマンで合格するための学習計画や勉強法を提案してくれます。

プロ家庭教師のデメリット

1.とにかく料金が高額:
専門家がマンツーマンで指導してくれるので、どうしても料金が高額になります。学生の倍以上の金額がかかるので、家計への負担はかなり大きくなります。ただ、それだけの効果が得られるので、難関校に合格したいお子さんにとっては高くないかもしれません。

2.高圧的な場合がある
難関校の受験対策や専門的な知識が豊富なので、勉強が苦手な生徒や学習意欲の低い生徒の指導となるとそのギャップから高圧的な態度を取る場合があります。そうなると、生徒の学習意欲はさらに低下するおそれがあります。

種類③指導形態:訪問・オンライン

3つ目の視点として挙げられるのが『指導形態』です。
家庭教師といえば、家に訪問して指導を受けるのが一般的でしたが、数年前からオンラインの需要が一気に増え、オンラインで指導をする家庭教師が非常に増えてきました。

では、それぞれの特徴についてお話ししていきます。

訪問

一般的に家庭教師といえば、この「訪問型」。生徒の自宅や指定された場所に出向き、一対一で教える家庭教師のことを指します。個別のニーズやスケジュールに合わせて、カスタマイズされた指導が可能です。生徒と直接対面して指導を行うため、生徒の学習状況や反応をより正確に把握することができます。また、生徒が疑問点をすぐに解消することができ、教師も生徒の理解度の確認がしやすいのが特徴です。

訪問型の家庭教師のメリット・デメリットをまとめると、次のとおりです。

訪問型の家庭教師のメリット

1.信頼関係が築きやすい:
直接対面するため、生徒との信頼関係を築きやすいのが特徴です。自分の悩みや問題を話すことができるため、心理的なサポートが期待できます。

2.学習状況が把握しやすい:
学習状況や理解度の反応が把握しやすいのは、対面だからこそできるメリットです。ちょっとした表情からも理解度が確認できますし、疑問点があればすぐに聞くことができます。

3.指導環境に左右されにくい:
オンライン授業のようにインターネットに接続されていなくても、学習が継続できます。そのため、地域によってはネットワーク環境が悪いという問題を回避することができます。

訪問型の家庭教師のデメリット

1.交通費がかかる:
交通費や移動時間がかかるため、オンラインの家庭教師よりもコストが高くなる傾向があります。また、長期的に家庭教師を利用する場合、コストが高くなりがちです。

2.時間的な制約がある:
生徒の自宅に出向くため、時間の制約があります。お互いのスケジュールに合わせて予定を立てる必要があり、オンライン指導に比べて、調整がしにくい点が挙げられます。

オンライン

オンライン家庭教師とは、生徒と家庭教師がインターネット上でコミュニケーションを取りながら、オンライン上で指導を行う家庭教師のことを指します。近年、オンライン家庭教師は、多くの生徒や家庭にとって、より手軽な学習サポートの選択肢の一つとなっています。時間と場所の制約がない、コストが低い、教師の選択肢が広がるといった特徴があります。生徒が自分のスタイルに合わせて学ぶことができるため、学習効果が高いとされています。

オンライン家庭教師のメリット・デメリットをまとめると、次のとおりです。

オンライン家庭教師のメリット

1.時間と場所の制約がない:
自宅でインターネットを使って授業を受けることができるため、時間と場所に制約がありません。移動の手間がないので、部活動や習い事で忙しい子に人気です。

2.多様な学習形態が可能:
オンライン上でテキストチャットやファイル共有などができるため、多様な学習形態が可能です。また、授業を録画することが可能なので、授業の振り返りがしやすく理解度を深めることができます。

オンライン家庭教師のデメリット

1.ネットワーク環境による制約:
インターネットを利用するため、ネットワーク環境によっては音声や映像のクオリティが低下したり、授業が途切れたりすることがあります。そのため、安定したネットワーク環境が必要です。オンラインでの学習が慣れていない生徒や周囲の環境が騒がしい場合、集中力が切れやすくなるのも注意が必要です。

2.理解度の把握がしにくい:
インターネット上で指導を行うため、直接対面での指導ができません。そのため、生徒の理解度や反応を正確に把握することが難しく、教師も生徒の学習状況を見ることができない場合があります。また、生徒がつまずいたり理解が進まなかったりする時にすぐにサポートすることができないことも。生徒が理解できないまま授業が進んでしまう場合があります。

種類【番外編】専門性:不登校・発達障害

ここまで、家庭教師の種類を理解するために3つの視点において
【種類①:契約形態】個人契約・家庭教師会社
【種類②:教師のランク】学生・社会人・プロ
【種類③:指導形態】訪問・オンライン

それぞれの特徴を説明してきました。

この他にも、不登校や発達障害の子どもを対象とした家庭教師があります。
専門的な質の高いサポートや指導を受けることができるので、こうしたお悩みを持たれている場合は、対応する家庭教師を検討すると良いと思います。
ただし、専門的なサポートが必要になるので、少し高額になる場合があるので注意が必要です。

家庭教師の種類を理解して、最適な家庭教師を見つけよう

  • 個人契約と家庭教師会社
  • 学生と社会人とプロ
  • 訪問とオンライン

それぞれの特徴と専門性や指導経験があればあるほど高額になる傾向にありますが、効果に対する期待値も上がります。しかし、費用をかけたからと言って、絶対に成績が上がる訳でもありません。家庭教師によって得意分野がそれぞれ違うので、指導目的に合わせて検討することが重要です。
合う・合わないを判断するために、体験授業は欠かせません。
いきなり契約するのではなく、まずは体験できるか問い合わせてみましょう。また1つだけでなく複数受けることをおすすめします。それぞれの違いがハッキリわかり、本当に合う家庭教師が見つかるはずです。

この記事の著者

井上 智嗣 / 家庭教師のあすなろ 代表

19歳で家庭教師業界に飛び込んで早20年以上。勉強が苦手な子専門の家庭教師として、これまで30,000人以上のご相談を解決してきました。自身の勉強嫌いを克服した経験を活かして、勉強が苦手な子ほどカンタンに短期間で点数アップできる勉強法を教えています。家では3児の父親としても子育て奮闘中です。

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